冒頭、栄一の実業界引退からそのまま敬三を語り部≒主人公に据えたのはとてもうまいなと思いました。半生〜生涯を描く大河では死の間際から死後、別の誰かが主な視点にならなければなりません。そこの切り替えを冒頭からしてしまうことで、ある意味視聴者目線に近い形で栄一の人生を振り返ることができたのではないでしょうか。これは本当によかったです。
栄一のラジオスピーチと敬三のスピーチの対比もよかったですね。祖父と孫という関係性もよかったのもしれません。親子の距離感でないからこそ感じた栄一像だったと思うし、そして程よい距離感での事業引き継ぎのようなものができたのでしょう。最後は懐かしい血洗島で。敬三の返答...