視聴者の興味が顔芸合戦にうつって久しいシーズン2．
大和田と黒崎という双璧がますます表現をインフレーションさせるなか、シーズン2の序盤を駆け抜けた伊佐山がいなくなったのは惜しい．
口角泡を飛ばしながら陰謀を巡らせ、そのブーメランで歯噛みする暑苦しさが、今は懐かしい．
彼の穴を埋めるべく5話、6話と小悪党が登場．
今回のニューヒールは曾根崎次長だ．
ただ、うーん、どうだろう．やはり前述の三人には残念ながら及ばない気が．．．がんばっていたのは十分に伝わってきたけれど、歌舞伎じこみの顔芸にはやはりかなわないのか．
設定上、伏線が不十分だっただけに気の毒な面もあるけれど．
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今回はとても面白かった．
似合わない欧米ドラマ風のふるまいが鼻について入り込みにくいドラマだったが、見ていてよかったと感じた．
特に見どころは蟹江先生．玉井さんを追い込むシーンは迫力があったし、その直後の甲斐との応酬も胸に迫るものがあった．
ファーム随一の仕事量をこなしながらも甲斐先生より評価は低い、という役どころを踏まえつつ、甲斐を追い込む側として彼の弱みを仮借なく突いていく．内面の葛藤込みの力強い表現だったと思う．
他方、相変わらず美しい玉井さんだが、その心のうちの描き方は少し足りていないように感じる．「そんなに簡単じゃない」という叫びに対応するシーンは、この先あるの...
半沢直樹、シーズン1は経済サスペンスが面白かったけど
このシーズン2の見所は香川照之や市川猿之助らの顔芸になった、
と前回書きました．
さんざん半沢に嫌味を言って挑発し、その分が倍返しのブーメランとなって、歯噛みさせられる、その時の表情のカタルシスがこのシーズン2の一番の魅力になってきてる、という話です．
この見方、私のリアル周囲に話すとそこそこ共感を得られてて、
意識してなかったけど、あらためて言われるとそんな感じ
的な反応も得られて喜んでます．
で、今回見ていてまた新たにひとつ気づいたことがあります．
それは悪役らの「悔しがり」芸の表情の豊かさは、
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今回も楽しく視聴．
毎度のことだけど小芝風花ちゃんが可愛い．
絵文字でいうところの（^^;）の表情をさせたら、現在の芸能界で小芝風花の右に出る者はいないに違いない．そのあたり制作もよくわかっているのか、今話の終盤にたっぷり尺をとる見せ場があった．神主のユズルくんに「護符はどうしたのか、とりつかれるぞ」と執拗に迫られるシーンがそれ．モニタの前で「困り顔キター！」とニヤニヤしてしまった．
愛想笑いと困惑の表情を目まぐるしく織り交ぜる風花ちゃんの顔芸は、自分にとって最早、ダチョウ倶楽部の熱がり芸に近づきつつある．こういう名人芸をもっている人は強い．
ただ、シリアスもできる女...
メイとナギサさんの関係、これまでもうすうす感じてたけど、今回は当たり前のように家政婦契約の関係を超えてきた．もうそのあたりの歯止めはどこへやら...もはや最後の砦はナギサさんの鉄壁のプライベート．それも内面の記憶に限られる．
とはいえ今話のフラッシュバックシーンなどで、その謎も視聴者にはいくぶん “アタリ” がついてきた．MRを辞めた原因はあの女性、多分部下だったんだろうね．
ナギサさんの心の傷をメイが完全に知った時、二人の関係はどうなるんだろう．
その関係の変化は当然、恋心をよせるお隣さんの運命にもからんでくる．順当にいけばお似合いすぎるイケメンと、どうみても違和感のある...
ミスをしないはずの人がミスをし、謝らないはずの人が頭を下げる．
今回の見所は玉井さん．まさかの退場だったけど、そこに至るまでのドミノ倒しに釘付けになった．すべてが逆風．
海外ドラマ風の洒落た台詞回しや身振り手振りにキャスト全員が追いつかないなか、思えば中村アンさんだけはサマになっていた．中村さんのこと、詳しくは知らないけど元々のブランディングは不潔＆毒舌だったそうだ．見事なキャラ変ぶりに驚く．
玉井さんは果たしてこのまま消えてしまうのだろうか？
本人は自分の捺印に全く憶えがないと言っているので、それを信じたい．おそらくカムバックがあると思うけど、そこにどうつながるのか...
半沢直樹シーズン2は、シーズン1を継承しているようでいて、実はまったく性質が違うドラマになった、と言ってみたい．
前作は経済サスペンスと、それにまつわる人間模様を描いたドラマに違いない．
今作も同様の構えをとってはいるけど、見ている自分の視線が全然違っている．
自分の目が求めているのは、絶対的な窮地を脱する半沢直樹の活躍ではなく、その半沢の活躍によってギャフンと言わされるおっさんたちの “悔しがり” やあたふたぶりの演技・顔芸になっている．正直、半沢が勝つに決まっている経済要素は、私のなかではすでに、大和田や伊佐山、その周辺の小物たちの顔芸のためのお膳立てに過ぎないものになって...
最初から最後まで息つく暇なく怒涛の展開．気づくとエンディングになってるという脚本が凄い．
今話だけでもいくつものストーリーが縒り合わされていて、しかもそれぞれの登場人物に奥行きがある．それに加えて、全体を通して散りばめられた伏線も強い引きになっていて、とりわけさわやかに暗躍する菅田クンが不気味で強い．
これだけ欲張るととっちらかってしまいそうだが、小気味好いリズムで、それぞれがわかりやすく入ってくるところに本当に感心してる．
切り取る世相にも刺激される．トランクルームは、おじさんにとっては要らないものの置き場所だが、少女たちにとっては自分たちのもっとも大切なものをしまっ...
今回も軽快で面白かった．
ポップすぎるキクちゃんとセクシーすぎるイワちゃんのとりあわせが可笑しい．
クズ男を懲らしめるストーリーが連続しているところをみると、このドラマ全体のテーマなのか、それとも単なる偶然なのか？
この後の展開への伏線もいろいろ出て来た．
今回の敵役・スター編集者に対して情のあるところを見せたパワハラ編集長．澪の気づかないところでいいところを見せていて、只者ではない感がにじむ．こういうのはグっとくるね．
只者ではない、といえばアラナミ八幡の神主・ユズルくん．シェアハウスの大家さんなのになぜか妖怪たちのご機嫌をとっている．それも今に始まったことではな...
コメディからシリアスまでこなせる小芝風花さんと、
セクシーなあざとキャラの松本まりかサマの共演が楽しい．
冒頭、小芝さんのボロボロシーンでひと笑い．
毛量多いな、と妙なところで感心．
ラストの白目で卒倒するシーンも
体当たり感があって、好感度が高まる．
フーカリアンとしては小芝さんを見るドラマだと思っていたのが、
前半の松本まりかの存在感の凄いのに圧倒された．
勝ち負けじゃないけど
- この脚本、松本びいきが過ぎる
- 風花ちゃんがんばれ
などと思ってしまった．
考えてみると小芝さんにないものを
もってるキャラが松本さんと言えるのかも知れない．
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