4.0
出演者 4.0
ストーリー 3.0
演技 4.0
映像 4.0
半沢直樹2 第5話
半沢直樹、シーズン1は経済サスペンスが面白かったけど
このシーズン2の見所は香川照之や市川猿之助らの顔芸になった、
と前回書きました.
さんざん半沢に嫌味を言って挑発し、その分が倍返しのブーメランとなって、歯噛みさせられる、その時の表情のカタルシスがこのシーズン2の一番の魅力になってきてる、という話です.
この見方、私のリアル周囲に話すとそこそこ共感を得られてて、
意識してなかったけど、あらためて言われるとそんな感じ
的な反応も得られて喜んでます.
で、今回見ていてまた新たにひとつ気づいたことがあります.
それは悪役らの「悔しがり」芸の表情の豊かさは、
当の主人公である半沢直樹の表情の乏しさに際立たせられている、という点.
演じる堺雅人さん、役柄もあるのでしょうがあまり表情の変化が目立ちません.奥さんの前にいるとき以外はほぼ同じ表情.
黒目がちな細い目、眉間のシワ、ひきしまった口元で統一されている.
この鉄板表情の主人公に比べると、香川照之の表情のじつに豊かなこと.
セリフがなくとも大きな目が雄弁に語りますし、
悔しさと悪だくみがひとつの顔のなかで交錯、表情が目まぐるしく変化します.
おそらく半沢が感情を表に出す表情豊かなキャラクターだったら、
彼らの表情の豊かさは今ほど目立ってはいないのでは、と感じます.
ただ、今回は香川さん、出番がやや少なかったな.伊佐山は退場しちゃったし....