4.0
出演者 4.0
ストーリー 3.5
演技 4.5
映像 4.0
半沢直樹2 第4話
半沢直樹シーズン2は、シーズン1を継承しているようでいて、実はまったく性質が違うドラマになった、と言ってみたい.
前作は経済サスペンスと、それにまつわる人間模様を描いたドラマに違いない.
今作も同様の構えをとってはいるけど、見ている自分の視線が全然違っている.
自分の目が求めているのは、絶対的な窮地を脱する半沢直樹の活躍ではなく、その半沢の活躍によってギャフンと言わされるおっさんたちの “悔しがり” やあたふたぶりの演技・顔芸になっている.正直、半沢が勝つに決まっている経済要素は、私のなかではすでに、大和田や伊佐山、その周辺の小物たちの顔芸のためのお膳立てに過ぎないものになってます.
ストーリーはシリアスだけど、大和田が出るとニヤニヤしてしまうし、伊佐山が悪態をつけば後々どんな表情でそれを回収するのかとワクワクしてくる.半沢直樹2はそんなドラマになってきてる.
それもこれも、香川照之が成し遂げてしまったことなのでしょう.シーズン1のあまりに印象的なあのシーン.今回もオマージュされたあのシーンは、今後さまざまな新しい敵役たちによって、繰り返しオマージュされるのではないかとすら感じてて、それはそれで面白いと思う自分もいるのです.