8話は遺体解剖を「UDIラボ」が担当するというドラマ「アンナチュラル」とのコラボ回で、
伊吹と志摩たちが追う連続殺人事件が、連続ではない可能性を導き出したのが、
連続猟奇殺人に並々ならぬ感情を抱いている…という中堂さんでした。
UDIラボ所長の松重豊さんや中堂さん(声)、ずんの飯尾さんが登場するなど
ファンにはたまらない展開でしたが、ストーリーは非常に重くて辛い内容。
伊吹の恩師・ガマさんが辛すぎる罪を犯してしまう話でした。
ドラマ「アンナチュラル」では、
「白と黒」「生と死」「善と悪」は表裏一体で誰もが持ち合わせているものだから、
なにかが起きた時に自分がどちらを選択するか、もしくはどちらに転ぶか分からない…
という思想が前提として描かれていたと思います。
8話はその思想が大いに反映されていて、アンナチュラルの5話で中堂さんが言っていた
「殺すやつは殺される覚悟をするべきだ」という言葉そのものの展開。
そして、人が人を変える、支える、そういったことを考えさせられます。
あのとき、中堂さんがミコトと出会っていなかったら
ガマさんと同じ道を進んでいたかもしれない。
だけどミコトと出会って心に変化をもたらしていた。
伊吹の「俺はいつならガマさん止められた?」という質問に
「伊吹には何もできることがなかったよ」と答えたガマさん。
実際にそうなったら結末は変わっていたのか…
矢吹はこれからずっとその思いを抱えたまま生きていかなければならない。
だけど志摩という相棒がいることで、支えられて生きていくのだと思いたい。
ついに来週からは菅田将暉たちとの対決になっていくのか…。
勧善懲悪な世界よりも、善と悪が裏表一体というほうがリアルに感じるので
野木亜紀子さんの脚本が好きですし、これからのMIU404の展開にも期待したいですね。