【明日菜子さんの視聴ドラマの口コミ・感想・評価一覧】

  • やまとなでしこ

    5.0
    • 出演者
    • ストーリー
    • 演技
    • 映像

    誰もが夢見る理想の”月9”

    「ちょっと待って!FENDIとDIORのワンピースだけは外さないで!!!」

     
    断片的な記憶が急に合わさった音がした。桜子(松嶋菜々子)のオンボロ木造アパートが火事になり、大事な服が燃え...
    続きを読む 「ちょっと待って!FENDIとDIORのワンピースだけは外さないで!!!」

     
    断片的な記憶が急に合わさった音がした。桜子(松嶋菜々子)のオンボロ木造アパートが火事になり、大事な服が燃えてしまうと叫ぶ彼女の代わりに、欧介(堤真一)が家へ飛び込む一歩手前のシーンだ。小学生だった私も、さすがに「ものすごい女だな」と思ったのだろう。このセリフだけは鮮明に覚えていた。20年経った今、本能剥き出しで生きる桜子のことを清々しいとさえ思ってしまう。


    絶対再放送されることはないだろうと思っていたドラマ『やまとなでしこ』が、20年ぶりに月9枠へ帰ってきた。とても不思議な二時間だった。20年前のドラマを見た、と言うよりも“20年前の世界へ入っていった”ような感覚に近い。ドラマの中でキャビンアテンダントは“スッチー”と呼ばれていたし、「女のピークは27」と断言する桜子の価値観も、今とはだいぶズレてしまった。だけど“時代ならでは”の違和感は少なく、むしろ当時の体感温度のままに物語へと引き込まれていった。

    『やまとなでしこ』は格差恋愛を描いたのではなく、“桜子が真実の愛を見つける物語”なのだと改めて思う。真実の愛は何かと聞かれると自信はないが、我が道を貫く桜子が“好き”の気持ちをひとつひとつ積み上げていく姿は御伽話のように純真だ。欧介が桜子を何度も目で追うように、桜子もまた何度も恋に落ちていく。全11話を前後編の2時間スペシャルに仕上げなおした編集も神がかっていた。“大切な場で同じ服は二度と着ない”というポリシーの桜子が、再び出会いの白ワンピースを身に纏って現れたラストには否応なしに胸が高鳴る。


    「ひょっとしたら、人と人が出会うことも、そのルールに則っているのかもしれません。もしそこに何かのルールがなかったら、二人がどこかで出会ってもそのまますれ違って、関わりあうことも、言葉を交わすこともなかったはずなのに。宇宙の片隅のこの会場で、僕たちはこうして集まることが出来た」


    欧介のスピーチは、『やまとなでしこ』という物語が持つ輝きをそのまま言葉にしたような美しさだった。コロナ禍で殺伐とした人々の心を救うのは、超越したラブストーリーなのかもしれない。愛は地球を救うってこういうこと?MISIAの「everything」を聞いたせいなのか、先週よりも気が大きくなった私がいる。
  • MIU404 第1話

    3.5
    • 出演者
    • ストーリー
    • 演技
    • 映像

    綾野剛も物語も、とにかく”早い”!

    「テンション上がってきたぁ~!」

    綾野剛演じる伊吹の叫びは、放送を待ちわびていた視聴者の声を代弁しているようだった。『MIU404』は春から始まる予定だったドラマの中でも、とびきり期待度が...
    続きを読む 「テンション上がってきたぁ~!」

    綾野剛演じる伊吹の叫びは、放送を待ちわびていた視聴者の声を代弁しているようだった。『MIU404』は春から始まる予定だったドラマの中でも、とびきり期待度が高かったように思う。脚本は『アンナチュラル』などのヒットメーカー・野木亜希子が担当。同じく『アンナチュラル』のスタッフが集結し、これまた『アンナチュラル』と同じ米津玄師が主題歌を担当した。正直に書くと、次から次へと展開されていく凄まじいテンポに振り落とされまいと必死の初回だった。ここで一度整理したい。

    舞台となるのは、“MIU”と呼ばれる警察庁刑事部・第4機動捜査隊だ。これは架空の組織であり、機動捜査隊(機捜)の働き方改革のために設けられた臨時の部隊である。彼らのタイムリミットは24時間。出来うる限りの初動捜査を行い、その後は別部隊が引き継ぐ。そこで元捜査一課の志摩(星野源)がバディを組むことになったのが、“足が速い”破天荒な男・伊吹だ。

    冒頭からあおり運転に巻き込まれた塩顔バディの初捜査は、とある突き落とし事件だった。被害者は二人を煽ってきたタチの悪い運転手。実は彼もまた、他のドライバーから悪質なあおり運転に合っていたことが分かった。しかも被害者は彼一人だけではなく、煽り返した他の車も破損行為を受けている。
    どうして煽り運転をするんですか?の問いかけに、「負けたくないからに決まってんじゃん」と返す伊吹。志摩は悟ったかのように「だけど、マウントの取り合いは悲劇しか生まない」と呟いた。悲劇は悲劇しか生まず、悲劇の連鎖こそ虚しく不毛なことはない。初回放送でのメッセージを私はこのように受け取った。

    歴代の野木作品と比べると、すこし助走な感じもした。いや、初回ですからねと自分に言い聞かせる。ちなみに突き落とし事件と同時進行していたお婆ちゃんの捜索は、MIUの在り方を説くために置かれたエピソードのように思う。満足げに語る伊吹の「機捜って良いな。誰かが最悪な事態になる前に止められるんだろ?」はMIUの存在意義そのものだった。

    タイトルにある“404”はMIUのコールサインであり、404エラーも意味している。私たちの世界には“存在しない”彼らが、どのような物語を展開していくのだろうか。『MIU404』に振り落とされないよう、週末の夜は画面にかじりつく予定だ。
  • ダブルブッキング

    4.5
    • 出演者
    • ストーリー
    • 演技
    • 映像

    リモートドラマの中でも屈指の傑作!

    エンタメ好きの私がコロナで唯一良かったと思うことは、“コロナ禍によって新たな作品に出会えたこと”だ。YOUTUBEでは三谷幸喜脚本の超人気舞台『12人の優しい日本人』が朗読劇で配信され、行定勲監... 続きを読む エンタメ好きの私がコロナで唯一良かったと思うことは、“コロナ禍によって新たな作品に出会えたこと”だ。YOUTUBEでは三谷幸喜脚本の超人気舞台『12人の優しい日本人』が朗読劇で配信され、行定勲監督がリモート映画を製作した。完全に停止したと思っていたドラマ界はNHKのリモートドラマを皮切りに動き出し、今週から来週にかけて遂に春ドラマが始動しようとしている。私はゴールデンウイークにあったNHKのリモート3部作で、リモートドラマは広がらないだろうと思っていた。なぜならば、リモートドラマで出来うる限りの全てを、あの3部作で描き切ったような気がしたからだ。「これ以上のネタはあるの?」と思った。しかし私の予想はまったく当たらず、坂元裕二が新作のドラマを出したり、フジテレビが林遣都一人で中編ドラマを作った。もうさすがに新作は出ないだろうと思っていた6月終わり、更におもしろいリモートドラマが生まれた。

    6月28日のお昼、日テレの関東ローカルで放送されていた『ダブルブッキング』。主人公の雄二(千葉雄大)は、ビデオ通話で恋人・彩(佐津川愛美)の転職祝いをしていた。しかし、そこへ二股をかけている女子大生・マヤ(奈緒)からも通話が来た。今日はマヤの誕生日でもあったのだ。雄二はタイトル通り、オンライン上で“ダブルブッキング”をしてしまったのである。

    分不相応に二股をかけた雄二は、親友のエンジニア(前野朋哉)とGoogle検索の知恵を借りて、なんとかダブルブッキングを乗り越えようとする。辻褄を合わせるために必死。この一日で雄二は、“ピザで米を巻いて食べる人”になったり、“密輸をしている人”になったりもするのだ(もちろん嘘!)日本中を隈なく探せば、雄二と同じ状況になっている人がいるかもしれない。

    右往左往する千葉雄大で思う存分笑ってほしい。彼を笑えば笑うほど、この作品はおもしろくなる。
  • ハケンの品格2 第2話

    1.0
    • 出演者
    • ストーリー
    • 演技
    • 映像

    2007年のまま、時が止まった物語

    『ハケンの品格』が13年ぶりに帰ってきた。「驕れる正社員は久しからず……」から始まるお馴染みのナレーションも、スーパーハケン・大前春子も、そして今作の方向性も13年前と全く変わらず、驚愕としてい... 続きを読む 『ハケンの品格』が13年ぶりに帰ってきた。「驕れる正社員は久しからず……」から始まるお馴染みのナレーションも、スーパーハケン・大前春子も、そして今作の方向性も13年前と全く変わらず、驚愕としている。2020年春から施行された“同一労働同一賃金”も“消費税10%”も、“桜を見る会”も取り上げられた。しかしなぜか『ハケンの品格』の世界だけ、時が止まったような印象を受ける。

     

    第一話では正社員からのセクハラに苦しむ派遣社員・亜紀(吉谷彩子)の姿を描き、今回の第二話では新米派遣社員の小夏(山本舞香)が企画書を練り始める。2007年版の新米派遣・森美雪(加藤あい)も同じようなことをしていたが、ドラマ内でも言及している通り、派遣社員は企画を出さない。だけどそれを分かっててチャレンジするのが『ハケンの品格』!今回も派遣社員が作った企画書が波乱を呼び、スーパーハケンの大前春子がS&Fのピンチを救った。

     
    『ハケンの品格』は勧善懲悪の世界だ。スーパーハケンの大前春子が正義を貫くため、正社員たちは必ず「悪者」になる必要がある。2007年版のオーバーな描写は時代特有のものだと思っていたが、正社員の露骨な描き方は2020年版も健在だった。セクハラをリークした派遣社員を慰謝料目的かと責め立てる人事部、派遣社員だと知ると明らかに目の色が変わる社長。塚地武雅演じる部長が「俺に言わせりゃ、正式な場で会社のことを“我が社”“弊社”と呼んでいいのは社員だけ」と言い始めたシーンでは、時代錯誤を通り越えてクラクラした。これは一体どこの国の話なんだ。


    令和になった今でも待遇に苦しむ派遣社員は存在するだろう。しかし、派遣社員の敵は『ハケンの品格』に出てくるような〝悪者〟ラベルが貼られている露骨な正社員だけなのだろうか。むしろ切り込むべき問題はもっと深いところにあって、表面上には見えずとも散見している偏見や苦しさにこそ、大前春子はメスを入れるべきだと思った。
  • 腐女子、うっかりゲイに告る 第1話

    4.5
    • 出演者
    • ストーリー
    • 演技
    • 映像

    世界を簡単にしないための物語

    このたび、『腐女子、うっかりゲイに告る。』の再放送が始まった。私たちは再び、純くんと三浦さんの日常、いや、人生の一部を“うっかり”覗いてしまうことになる。

    主人公の安藤純(金子大地)は同性...
    続きを読む このたび、『腐女子、うっかりゲイに告る。』の再放送が始まった。私たちは再び、純くんと三浦さんの日常、いや、人生の一部を“うっかり”覗いてしまうことになる。

    主人公の安藤純(金子大地)は同性愛者だ。母親にも友達にも隠しているけれど、マコトさんという年上の恋人もいる。しかし純は一方で、将来は“普通の家庭”を築きたいと思っていた。悩みを打ち明けられる唯一の存在は、ファーレンハイトと名乗るチャットメンバーのみだ。ある日、純は本屋でクラスメイトの三浦さん(藤野涼子)と出会う。彼女の手にはBL本「僕のヴァージンを先生に捧ぐ」。三浦さんの秘密をうっかり知ってしまった純は、この日を境に、三浦さんからなにかと絡まれるようになる。

    カテゴリーは違えど、純くんも三浦さんも同じ種類の生きづらさを感じている。リアルの「ゲイ」に対して、ファンタジーを追いかける「腐女子」。一見交わらなさそうな二人がそれでも繋がったのは、彼らの日常の大部分が学校にあるからだろう。“普通”を求められる学校で穏やかな日常を過ごすためには“普通”を演じるしかない。その苦しさは同じ性指向を持つ恋人がいても、イベント仲間がいても拭いきれるものではなかった。どうしようもない閉塞感を抱えた純くんと三浦さんが出会ったのは、ある意味必然のようにも思う。

    今作はゲイと腐女子の物語ではなく、あくまでも「純くん」と「三浦さん」の物語だ。三浦さんの言葉を借りるならば、「世界を簡単にしないための物語」でもある。どういう意味かは本編で。金子大地と藤野涼子にとっては間違いなく代表作の一つになったし、クラスメイトを演じた小越勇輝と内藤秀一郎は今後いろいろな作品で見かけることになると思う。凝り固まったものを捨てて、フラットな目線で見てほしい。

    今回の再放送を機に、純くんと三浦さんの真っ直ぐな物語が更に多くの人へ届くことを願って。
  • 捨ててよ、安達さん。 第6話

    4.5
    • 出演者
    • ストーリー
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    • 映像

    恋より楽しいことなんて

    あるドラマに対して、私は意地を張っていた。雰囲気が良いドラマってあるじゃないですか。なんて表現したらいいのか分からないけど、なんとなく良いなっていう。でもこのドラマは自分の気持ちが言語化できるよ... 続きを読む あるドラマに対して、私は意地を張っていた。雰囲気が良いドラマってあるじゃないですか。なんて表現したらいいのか分からないけど、なんとなく良いなっていう。でもこのドラマは自分の気持ちが言語化できるようになってから書こうと心に決めていた。

    『捨ててよ、安達さん。』では、安達祐実が安達祐実本人を演じるドキュメンタリードラマだ。モノを捨てられない安達さんは、雑誌の断捨離企画で月に一度、モノを捨てることになった。その企画を始めてからというもの、安達さんは奇妙な夢を見るようになる。登場するのは、口達者な少女と捨てようとしたモノが擬人化された姿だった。

    第6話で断捨離の対象になるのは、“婚約指輪”。否が応でも「あまーーーい」の声が頭に響く。演じるのは渡辺大地だ。これは私の肌感でしかないけれど、今作のスタッフは間違いなく安達祐実のことが大好きで、同じくらいに役者のことも好きなのだと思う。安達祐実と一話限りのゲストは毎回最高の化学反応を起こしている。こんなことを言うのは烏滸がましいけど、いろんな作品でいろんな役者を見ていることが分かるキャスティングだ。

    婚約指輪くんたっての希望で、思い出の海へとワープした安達さん。そこには楽しそうに笑う昔の自分と彼がいた。30分のこじんまりとした物語は、不思議と、安達さんの人生を垣間見たような気分にもなる。

    「恋より楽しいことなんて、そうそうないよね」

    安達さんが他の誰でもない安達さん自身に向けた言葉に、何度も気づかされることがある。水面に反射する昔の二人、眩しそうに笑う安達さん、キラキラと光る婚約指輪。センチメンタルに揺れるそれぞれの輝きがなんとも忘れられない回になった。
  • アシガール 第5話

    5.0
    • 出演者
    • ストーリー
    • 演技
    • 映像

    アシガール・黒島結菜を応援したい!

    女優・黒島結菜には不思議な魅力がある。「顔が可愛い」とか「芝居がうまい」とかは勿論だけど、彼女の魅力を一言で伝える言葉は他にあるような気がしている。ただ一つだけ自信を持って言えるのは、黒島結菜が... 続きを読む 女優・黒島結菜には不思議な魅力がある。「顔が可愛い」とか「芝居がうまい」とかは勿論だけど、彼女の魅力を一言で伝える言葉は他にあるような気がしている。ただ一つだけ自信を持って言えるのは、黒島結菜が演じる女子高生役は最高!制服姿の黒島結菜を見ると学生の時に読んでいた「花とゆめ」や「LaLa」あたりの(とにかく白泉社系)少女漫画を思い出す。あの頃夢中になって読んだ漫画の主人公と彼女の姿を重ねているのかもしれない。

    黒島結菜が女子高生を演じているドラマといえば、日テレ『時をかける少女』(2016)と現在再放送中のNHK『アシガール』(2017)だ。


    ―これは乱世を生きる一人の足軽の物語である。その者は戦場でしか会えぬ人のため、ただひたすら戦国の荒れ野を駆けめぐり、愛しい人を守り続けた。だが、その者には秘密があった。その足軽とは……平成生まれの女子高生だったのだ。―


    アシガールの良いところは、とても話が分かりやすい!「平成の女子高生がタイムスリップした戦国時代で一目ぼれした若君様を守るため、足軽になって奔走する」という、シンプルな話だ。内容だけを見るとライトなラブコメディだが、ここで黒島結菜と伊藤健太郎をキャスティングしたことによって、100点満点中150点の作品に仕上がっている。女子高生役を演じる黒島結菜の魅力は言わずもがな、なんといっても黒島結菜の足が速いことが良い。足がめちゃくちゃ速い。「アシガール」という言葉は黒島結菜のために生まれたんじゃないかと思うくらいに足が速い。馬に乗って颯爽と駆け抜ける伊藤健太郎の後を懸命に追いかける黒島結菜の姿に、毎回胸がキュンとしてしまう。


    次回放送の第6話では、兄の策略によって負傷した若君様(伊藤健太郎)が、唯(黒島結菜)の機転で現代にタイムスリップする。そのまま戦国時代に残った唯は若君を隠匿した罪人として、お尋ね者になってしまうらしい。え、どゆこと?と思った方はとりあえず見てください。黒島結菜、走るのめちゃくちゃ速いから。そして黒島結菜の魅力に気づいたら。彼女の良さを表す最適な言葉を私に教えてほしい。ちなみに全12話なのでまだ折り返し地点も来ていないようだ。やった!もう少しの間、私の花金の夜は懸命に走る黒島結菜に捧げようと思う。
  • M 愛すべき人がいて 第3話

    1.5
    • 出演者
    • ストーリー
    • 演技
    • 映像

    この素っ頓狂な物語も3話を迎えた。どれくらいの人が今も見続けているのだろう。自分でも何をしてるんだと思いつつ、この感想を書くために私は再び『M愛すべき人がいて』の3話を見ている。昨日たしかにリア... 続きを読む この素っ頓狂な物語も3話を迎えた。どれくらいの人が今も見続けているのだろう。自分でも何をしてるんだと思いつつ、この感想を書くために私は再び『M愛すべき人がいて』の3話を見ている。昨日たしかにリアルタイムで見たはずなのに、田中みな実演じる眼帯女の「私ね、眼帯をしてる方の片目が見えないんです……」に当たり前だろと思ったことしか覚えていない。

    第3話「お前はアーティストになるんだ!」で起きたトピックは、アユのソロアーティストデビューが決まったことと、アユのおばあちゃんが亡くなったことだ。同期からの嫉妬や孤独を乗り越えて出来た曲が「A SONG FOR ××...」で、大好きなおばあちゃんとの別れと引き換えに生まれたのがデビュー曲となる「poker face」らしい。

    世間的な評価はわからないが、今作は未だに再現VTRの域から出ていない気がしてる。リアルタイムで見ているときにツッコミたくなるところはあるものの、改めて感想を書こうとすると全く何も浮かんでこないのだ(自分で好きに書いてるくせにこんなこと書くのもなんですけど!)本業が役者ではない田中みな実に全てのオチを任せているのも、やっぱり酷だと思ってしまう。だけど、物語の端々で流れる浜崎あゆみの歌は今聞いても良い曲ばかりだし、どんな台詞やどんな芝居を向けられても顔色一つ変えずにMAXマサを全うする三浦翔平には一生ついていくと決めた。

    どこか浮世離れしているドラマのようにも思っていたが、コロナの影響を受けて、来週からは特別放送が始まるらしい。特に思い入れがある作品でもないが、こうなったら意地でも完結してほしいと思う。アユとMAXマサの物語を見届けないことには、私は夏を迎えられそうにない。
  • M 愛すべき人がいて 第1話

    1.0
    • 出演者
    • ストーリー
    • 演技
    • 映像

    あゆはそれでええんか……?

    “あゆブーム”が起こった頃、私は小学生だった。当時のあゆの人気は今で言うと誰くらい?と聞かれても、簡単には出てこない。特にあゆの熱心なファンではなかったが、『A BEST』(金髪ショートカットの... 続きを読む “あゆブーム”が起こった頃、私は小学生だった。当時のあゆの人気は今で言うと誰くらい?と聞かれても、簡単には出てこない。特にあゆの熱心なファンではなかったが、『A BEST』(金髪ショートカットのあゆが泣いているジャケ写)は持っていたし、『evolution』のあゆを真似してファーの尻尾をつけていた時期もある。それから十数年の時が経ち、あの“あゆ”がついに暴露本を出した。双方の了承を取っているので正確に言うと“暴露”ではないかもしれないが、トップまで登りつめた当時の恋愛を赤裸々に書いているのだから、外野からすると暴露本と同じ立ち位置である。そのニュースを見て特に何とも思わなかったけれど、名曲『M』の“M”が松浦の“M”だと知った時は……複雑だった。

    その『M 愛すべき人がいて』が、この度ドラマ化されることになった。時間はテレ朝深夜枠、脚本は鈴木おさむで、共演は三浦翔平。この3点セットを見ると嫌でも『奪い愛、冬』が頭に浮かぶ。テレビ朝日のトンチキ不倫ドラマだ。ドラマというより、豪華役者が揃った60分のコント番組だったような気もする。あゆ、それでええんか……?そっちの方向で本当にええんか……?
    初回では、田舎から上京してきたアユが、新進気鋭のレコード会社専務・マサと出会う。それまでアユは別事務所で役者の仕事をしていたが、マサに歌の才能を見出される。劇中では浜崎あゆみ本人の歌声が使われ、avexの他アーティストをオマージュしたグループも登場した。

    かなりのトンチキを覚悟していた身からすると、すこし肩透かしな初回だった。巷では“みかんの皮”と言われている眼帯姿の田中みな実など、明らかに様子がおかしい人物はいるものの、期待以上のインパクトはなかった。笑ったのは悪意を感じる小室哲哉らしき人くらい。むしろ鈴木おさむは、わりと真面目に実写化するつもりなのではないかとさえ思った。しかし、実在の人物をモデルにしたドラマと言えど、NHKの朝ドラみたいには絶対ならないのだから、もっと想像の斜め上をいってほしい。どんな作品でもどんな役でも全力で挑む三浦翔平のことは相変わらず好きだ。せめて放送期間中くらいは、“M”は“三浦翔平のM”だと思うことにする。
  • SUITS/スーツ2 第1話

    2.0
    • 出演者
    • ストーリー
    • 演技
    • 映像

    相変わらず、分からん!

    日本版『SUITS』が帰ってきた。錚々たる出演者も、画面の華やかさも、オープニングのカッコよさも、話の分かりづらさも変わっていない。

    満を持して迎えた初回は30分の拡大スペシャルだった。9...
    続きを読む 日本版『SUITS』が帰ってきた。錚々たる出演者も、画面の華やかさも、オープニングのカッコよさも、話の分かりづらさも変わっていない。

    満を持して迎えた初回は30分の拡大スペシャルだった。90分間で解決した案件は3つ!最初は、加藤ミリヤ演じるロックスターの契約問題で幕を開けた。不利な契約を結ばないと弟の犯罪を世間に公表すると脅されていたミリヤだが、甲斐(織田裕二)の機転と帰国した大輔(中島裕翔)のアシストにより、難を逃れる。むしろ脅していた側の弁護士事務所に強制捜査が入って一網打尽された。もしかして強制捜査が入るのは幸村・上杉法律事務所なのでは……!?と思わせるようなシーンもあったが、幸村・上杉法律事務所がバタバタしていたのは新オフィス移転のため、という世界一くだらないミスリードだった。


    そして話は本題に入り、大輔が担当した「小説の盗作疑惑」と甲斐が担当した「企業の売却問題」が同時に進められた。ここに新キャラの吉田鋼太郎が登場したり、大輔と聖澤(新木優子)の恋が進んだりとめちゃくちゃ忙しい。話があちこちに行くので一つ一つの案件のウェイトも軽く、せっかくの反町隆史も何のために登場したのか覚えていない。2回目はメモを取りながら見ていたけど、盗作疑惑の解決方法も微妙。そっちも盗作してたし、訴えるのはお互いやめて、君は頑張って新しい小説書こう!と促す大輔にうーーーーんとなった。でも顔が抜群に良いので、私も「わ、わかったわよ……」と言ってしまうかもしれない。


    新シーズンになったら変わるかも、と思っていたところは相変わらずだった。シリーズ初体験の人はもちろん、前作を見ていた人にも分かりづらい初回だった。見た目がスタイリッシュなだけに、中身のスカスカが余計に際立つ。全13話もあるらしいので、回を重ねるごとに分かりやすくなることを願う。
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