主演の3名、深山(松本潤)、尾崎(木村文乃)、佐田(香川照之)の絶妙な関係性、それぞれの演技が光り、ストーリーとしても最後には守られるべき人が弁護で守られる非常にすっきりした作品。パラリーガルの方もいい味でてた。
序盤の頃から深山の父親に関する話を持ってくるなど、シリーズの前半から終盤まで通じて見応えがある構成になっていたように思う。それぞれの人物の想いにふれ、最終回につながっていく。基本1話完結である中にもストーリー性があり、何話からでも入っていけるが、最初から見てそれぞれの人物の過去をもっと知りたくなるようにもなっていた。
「裁判官、検察、弁護士が本来あるべきかたちから外...
主演の3名、深山(松本潤)、尾崎(木村文乃)、佐田(香川照之)の絶妙な関係性、それぞれの演技が光り、ストーリーとしても最後には守られるべき人が弁護で守られる非常にすっきりした作品。パラリーガルの方もいい味でてた。
序盤の頃から深山の父親に関する話を持ってくるなど、シリーズの前半から終盤まで通じて見応えがある構成になっていたように思う。それぞれの人物の想いにふれ、最終回につながっていく。基本1話完結である中にもストーリー性があり、何話からでも入っていけるが、最初から見てそれぞれの人物の過去をもっと知りたくなるようにもなっていた。
「裁判官、検察、弁護士が本来あるべきかたちから外れてしまったとき、被告人は圧倒的不条理にさられる。」
弁護士ドラマでありながら、あくまで大事なのは3者のトライアングルという深山の発言に改めて作品の良さを感じた。弁護士だけで事実は必ずしも導かれない。それぞれの立場で様々なことを疑うからこそ真実は導かれる。どの立場も違って魅力ある仕事と見る側も感じるのではないだろうか。
最終話では重要人物である裁判官・川上(笑福亭鶴瓶)の過去にも触れられ、シリーズ通じて言っていた「ええ判決」の定義の変化も納得のいくものだった。
主人公側のいわゆる勝利だけでなく、敵側の川上にとっても「ええ判決」という終わり方。非常に良くできている。