3.3
出演者 3.0
ストーリー 3.0
演技 3.7
映像 3.0
健康で文化的な最低限度の生活
各ストーリーは1話か2話で完結する、新米ケースワーカー義経えみる(吉岡里帆)とその同期のメンバー、先輩を中心に描いた作品。
えみるが生活保護受給者と向き合い、奔走するのだが、挫折や暗い過去を持っている生活保護受給者がメインということもあり、全般的にストーリーが暗くなってしまっている。
見ていて社会保障費に関して、疑問を持つようになる人もいるのではないかとも思った。なぜ税金の中でも多くの割合を占める社会保障費で不正受給の問題が発生しているのか、納税をきちんと行っている国民に対して失礼ではないのか、と(私としてはもちろん体調、怪我等が原因で働けない方への支給はしかるべきだと思う。)。
ただ、政治経済への関心が薄れている今の日本において、こういったドラマを描き、それによって若者が少しでも興味を持つのは良いことだろう。
最終回はバラバラになりかけていた2つの家族がまとまり、いいエンディングだったと思う。
バラバラになっているシーンは私にとっては非日常的で、ドラマでなかなか描かれない綺麗事ではない現実。
えみるはもともと安定を求めて公務員に就いている。
その中で極めて厳しい現実と向き合うケースワーカーという仕事で成長していったことも感じ取れて、最後の方になって見応えを感じられた。