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少年探偵ブラウンさん 216

最新口コミ

MIU404 第10話

4.5
出演者 4.0
ストーリー 4.5
演技 4.0
映像 4.0

本作は序盤から繰り返し繰り返し、
弱者ゆえに罪を犯してしまう人々の哀しみを描いてきた。

中盤は志摩の相棒と伊吹の恩師、
ともに大切な人が
正義のために罪を犯してしまう哀しみを描いた。

そして物語がたどり着いたのは、
伊吹がゆたか君と話す中で気づいた
「正義は弱者」だということ。

悪のほうはルールを破るのに、
正義のほうはルールを守らなければいけない。
正義の側は初めから大きなハンデを負っている。
この哀しい原則を真正面から描いたドラマがかつてあっただろうか。
(知らんだけならすんません)

このジレンマは、ごく身近にいつもある。

酷いいじめを...

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MIU404 第8話

3.5
出演者 4.0
ストーリー 3.0
演技 3.5
映像 3.5

第8話の感想を今日まで書けなかったのは
モヤモヤが残っているから。

人間ドラマとして観るか、刑事ドラマとして観るかによって
感想が分かれるように思いました。

まず刑事ドラマとして観た場合、
正直、穴がありすぎると感じました。

殺された男、あれだけレアな車で現場に塗料まで残していたら
さすがに日本の警察なら速攻で逮捕でしょう、
ガマさんが見つけるより先に。

これまで機捜の役割を
「犯罪を早く解決するほど社会が酷くならない」として
描いてきたのに、
ガマさんの件だけ警察の動きが鈍すぎるのが腑に落ちない。
むしろ恨みを買いやすい元刑事の奥さんなんだから...

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MIU404 第7話

4.0
出演者 4.0
ストーリー 3.5
演技 3.5
映像 4.0

志摩と伊吹が家出少女に食べさせたメロンパンと
久住が成川に飲ませたメロンソーダ、
この対比がくっきり描かれた回でした。

「メロンは何のメタファーなんだろう」
そんな声がTwitterのTLに流れてきたので考えてみました。

メロンの花言葉は「豊富」「潤沢」「飽食」「裕福」「多産」。
つまり「豊かさの象徴」だということ。
けれどもメロンパンに果肉はなく、メロンソーダに果汁はない。
要はどちらも「偽物の豊かさ」だと
野木脚本は語っているのではないでしょうか。

家出少女が手にしたメロンパンは
警察が与えた仮の安住に過ぎない。
成川がおごられたメロンソーダも
...

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MIU404 第6話

4.0
出演者 4.0
ストーリー 4.0
演技 4.0
映像 4.0

いやー、参りました。

第5話の感想で私は
志摩は「弱者いじめ」の被害者だと予想したのですが、
まるっきり反対のスタンスだったとは。

本作は一貫して「弱者いじめ」を描いてきており、
二人の活躍を通して
見て見ぬ振りをするな、あきらめるなという
メッセージを野木さんは投げかけている。
そのテーマの中で志摩の立場は、
ミスを犯した後輩という弱者を救えなかったこと、
見て見ぬ振りをしたことを悔やむ側だったわけですね。

2話〜5話の犯人はみんな
社会的弱者ゆえに犯罪に手を染めてしまった人たちです。
そんな彼らの罪を追っていた志摩の葛藤は
いかばかりだったかと...

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MIU404 第5話

4.0
出演者 4.0
ストーリー 4.0
演技 4.0
映像 4.0

第5話ではいよいよ「お国」の問題に切り込んできたから
TwitterのTLでも反応が分かれていました。

でも、第1回から振り返ってみると

1話:あおり運転という不寛容
2話:労働者へのパワハラ
3話:学生への過度な連帯責任
4話:落伍者の更生不調
5話:留学生搾取

ぱっと見は現代社会の課題のように見えて
実は一貫して「弱者いじめ」を描いてきたんですよね。
古くから社会に横たわる根深い問題で
どんなに優秀な刑事でも解決できる問題じゃない。
だから視聴者にとってもカタルシスが得られにくい。
それでも一つひとつ、目の前の事件を
何とか解決しようと奮闘する...

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MIU404 第4話

4.0
出演者 4.5
ストーリー 4.0
演技 4.0
映像 4.0

手取り14万円。
Twitterのトレンド入りとシンクロしたのは
奇跡か、アフレコしたのか?
いずれにしても今を敏感に切っている証ですね。

回を重ねるごとにシリアスに骨太に、
世の中の理不尽をえぐり取ってくるドラマ。
1話完結といいながら、取り上げている問題は
犯人逮捕ぐらいでは全然終わらないんですよね。
笑わない志摩刑事がそのことを表しているようです。

もしかしたら志摩刑事は
自分ではもうとっくに死んでいて、
でも世の中に悪が生き続けているから
なんとか生きているフリをしているだけかもしれません。

「彼女が最後に見たものは絶望ではなかったんだな」
...

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MIU404 第3話

4.0
出演者 4.5
ストーリー 4.0
演技 4.0
映像 4.0

たまげましたね。
いろいろ書こうと思いながら観ていたのがふっとんだ。
「リアタイ視聴をおすすめする」と
野木さんがツイートされてるのは知ってたけど、
まさかまさか、
岡崎体育氏の変質者が当て馬だったとはw

これだけネットにコンテンツがあふれている中で、
テレビにとっては同時性こそが武器であって。
視聴者は同じドラマをみんなでワイワイ言えるし、
スポンサーはCMを飛ばされないし、
リアタイへの工夫はまさに
プロフェッショナルの仕事だなと感じ入りました。

今回、菅田将暉氏が登場したことで
一話完結の横軸にラスボスという縦軸が加わりました。
このバディ vs...

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MIU404 第2話

4.0
出演者 4.0
ストーリー 4.0
演技 4.5
映像 4.0

1話・2話を見る限り、
伊吹藍と志摩一未のバディ間に横たわる問題と、
その週ごとの事件が共通のテーマになってる。

1話はマウントを取り合うこと。
2話が謝罪をするか否かということ。

その根底には、ちょっと大げさに言えば、
刑事だって犯人と同じように不完全な人間であるという
野木脚本の視点があるのかなと。

毎週1話完結で事件が解決していくという横軸に
志摩の過去が明かされていくという縦軸が組み合わさった、
海外ドラマのような構造もその視点に沿っている。

伊吹のほうはしゃべるたびに小まめに刑事失格なわけだがw
志摩のほうは一見まともなぶん
過去に大き...

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エール 第65話

2.0
出演者 4.0
ストーリー 1.5
演技 3.0
映像 3.0

エール前半戦終了の雰囲気のなか、
TVログやツイッターでもこんなご指摘の声が目につきます。
「長丁場の朝ドラには一貫したテーマが必要だ」
「本作はストーリーに芯がない。毎週バラバラである」と。
まったくの同感です。

以前どっかで書いたのですが、
良作の朝ドラには目に見えて分かりやすいテーマと
隠れた地下水脈的なテーマがあると思っていて。
後者が人生訓的というか、
誰もが自分ごととして共感できるような、
骨太な価値観を提供していると考えています。

例えば「ゲゲゲの女房」は、
表向きは「妖怪漫画」の作家を支える女房なのですが。
その妖怪が「見えんけどおる」も...

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世界は3で出来ている

5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0

解釈を視聴者に委ねる水橋脚本。
蛇足かと思うけど自分なりに
ラストシーンの「誰?」を考えてみた。

兄と弟が来た時も「誰?」と言ってるんだけど、
いつもと違って「マスクをしている」から分からない。
てことは、彼女が来た時の「誰?」はその反対で、
「マスクをしていない」から分からないってことですよね。
コロナによって会社で大活躍してからできた彼女だから
彼女のマスクした顔しか見たことがなかったと。

いやいやリモート会議で家にいれば素顔を見るのでは?
と一瞬思うけど、
彼女は姉と同居してるから家でもマスクを外さないと想像できる。
林遣都家の兄もソーシャルディスタ...

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