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少年探偵ブラウンさん 216

最新口コミ

スカーレット 第149話

5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0

「海や〜」と第1話の冒頭に戻った149話。
通常のドラマなら最終回にしても成立するところに、もう1話残した。
残した1話で描かれるのは文字通り、武志の「余命」だと考えます。

さて、水橋さんはスカーレットの脚本にいくつかルールを用意していて、その第一は
別れの際には「お米料理」を食べないこと。
おはぎを食べなかった圭介、焼き飯を食べなかった草間さん、松茸ご飯を食べられなかった常治。
ではマツはどうだったのか?

実はマツの亡くなる110話の前日、
例の伏線が詰まりまくった109話に、武志が喜美子のおにぎり弁当を断るシーンがありました。

「夕日がきれいなとこまでた...

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スカーレット 第143話

5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0

ドラマの感想という趣旨から逸脱した文で申し訳なく思っています。
ただ、こうやって推理できるのは、伏線があると信じて考察できることであり、
本作の決してブレない緻密な脚本ゆえ、と考えています。
神業としか言いようのない水橋さんに心から感謝と尊敬の念を贈りたいです。

さて本日回で、前回の推理をさらに裏付ける証言が得られたのではないでしょうか。

まずは荒木さだ。
乳がん患者のブラジャーをデザインしていることから、闘病患者を助けたいという意識が高いことが伺えます。

そして酒田圭介。
和歌山で小児科医の局長を務めることから、信楽以外にも医療拠点が置かれたことになります。...

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スカーレット 第141話

5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0

お父ちゃんができなかったことをやれ。僕を超えていけと励ます八郎。
母親よりもガールフレンドのほうが息子の普段の様子を知っていると歓迎する喜美子。

そこには、子どもは親より立派になってほしい、
親よりも配偶者や恋人に寄り添うことがあるべき姿だという、
次世代を重んじるメッセージを感じます。

そして、その延長線上にあるのが、真奈の忘れていった傘。
武志の創作への啓示が、喜美子ではなく真奈から与えられたということです。

ヒロインである喜美子が最愛の息子のために奔走しているのだから、
並のドラマなら喜美子が啓示を与える役になるはず。
だけどスカーレットはそうしない。...

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スカーレット 第138話

5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0

カギを握るのはやはり穴窯でしょう。

穴窯は子宮のメタファーと想像できること。
喜美子が穴窯をやめて武志に全エネルギーを向けること。
「もっともっと燃やすんや」と「もっともっと生かしたる」の反復からも、
穴窯の炎が武志の生命の炎を暗喩していると考えられます。

なので、もし武志が救われるのであれば…
穴窯の成功を助けた関係者の中に骨髄の提供者がいると見ました。
よって残念ながら八郎は合致しないと思われます。

穴窯成功を手助けしたのは
直子、鮫島、百合子、信作、マツの5人。
血縁でないのに合致するとは思えず、鮫島と信作は除外できるでしょう。

ここで思い出し...

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スカーレット 第129話

5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0

穴窯の成功までは「お金」か「芸術」かの対立軸が本作のテーマだった。
極論をいえば、喜美子と八郎が決別したのもお金のせいだった。
その心配がまったくなくなった今、スカーレットが描こうとしているのは
「お金で買えないもの」なのだと思う。

800万円積まれても譲れない作品に込められた「誇り」や「思い出」。
不義理をした昔の弟子にさえも伝えたかった穴窯の「技能」。
信作や照子の気持ちに寄り添うことで示した「友情」。
利益がなかろうが体験教室を開くという「地域貢献」と「裾野の拡大」。

豊かになり、人としての器が大きくなることで「家族の絆」も取り戻し、
「お金で買えないもの...

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スカーレット 第125話

4.0
出演者 5.0
ストーリー 4.0
演技 4.0
映像 5.0

完璧に息のあった連携プレーで有馬温泉を手にした大野夫妻。
互いに不満はあったとしても話し合うことで妥協点を探ってきた照子・敏春。
勢い余って傷つけてしまいながらも修復する(であろう)信作・百合子。

三者が披露しているのは、夫婦が夫婦として生き残るための「進化の過程」だ。
ダーウィン曰く「生き残るのは強いものでも賢いものでもない、環境に適応できるものだ」みたいな。
その適応術を夫婦歴の長い順に描いて見せているスピンオフだと楽しんでいます。
また、それは同時に、ヒロイン夫婦はどうなのか?という問いかけでもあるのかなと。

喜美子は八郎と別れることで陶芸家としての自分を確立...

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スカーレット 第120話

5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0

喜美子は戦火の中、「直子」の手を離したことがトラウマになった。
だから深層心理で「家族の幸せ」を求めて生きてきた。
八郎は終戦直後、「フカ先生の絵」を手放したことがトラウマになった。
だから深層心理で「芸術」を求めて生きてきた。
二人の人生は、自分に足りない欠片を探し求める旅だった。

そんな二人が丸熊陶業で出会った。
喜美子は八郎に彼が失った絵を想像して贈り、八郎は喜美子に家族設計を語りながら陶芸を教えた。
八郎が「芸術」を喜美子に見い出し、喜美子が「家族の幸せ」を八郎に見い出し、結ばれたのは必然だった。
それなのに穴窯の炎にまみれて、二人は再びそれぞれを手放してしま...

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スカーレット 第115話

5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0

喜美子と照子と信作の「今やから言うけど大会」(第91回~92回)もワインを飲みながらだった。今回の喜美子とアンリの飲み会と対になっていると考えていい。
あのとき照子は「離婚を考え直す」ために泊まり、信作は正式に「結婚を申し込む」決意をした。これを今回に当てはめれば、喜美子が八郎との「復縁(新しいパートナー関係を含む)を働きかける」契機になるという推理が成り立つ。
「今やから言うけど大会」の翌日、喜美子は幼い武志に「仲良しの夫婦やけど、お父ちゃんはお父ちゃんの作品をつくる。お母ちゃんはお母ちゃんの作品をつくる」と説明した。それでいいのではないか。それだけのことではないか。どちらかが相手...

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スカーレット

5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0

本格ミステリ並に張り巡らされた伏線と回収。
ドキュメンタリーレベルの膨大な取材量が容易に想像できるリアリティ。
名優と演出と照明と劇伴が技を競い合うような映画さながらの圧倒的クォリティ。
朝ドラの概念を革命的に超えながらも、そのストーリーテリングは
一人の女性の人生を丹念に紡ぐという朝ドラでなければ創り得ないもの。
まさに「シン朝ドラ」と呼ぶにふさわしい作品だといえる。

これだけの濃密なドラマを毎朝15分×週6回の枠の中で展開させる、
そのこと自体が他では決して真似のできないアメージングな領域。
日本が誇る朝ドラという文化の一つの到達点として、
ぜひ海外にも羽ばたい...

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