4.0
出演者 5.0
ストーリー 4.0
演技 4.0
映像 5.0
スカーレット 第125話
完璧に息のあった連携プレーで有馬温泉を手にした大野夫妻。
互いに不満はあったとしても話し合うことで妥協点を探ってきた照子・敏春。
勢い余って傷つけてしまいながらも修復する(であろう)信作・百合子。
三者が披露しているのは、夫婦が夫婦として生き残るための「進化の過程」だ。
ダーウィン曰く「生き残るのは強いものでも賢いものでもない、環境に適応できるものだ」みたいな。
その適応術を夫婦歴の長い順に描いて見せているスピンオフだと楽しんでいます。
また、それは同時に、ヒロイン夫婦はどうなのか?という問いかけでもあるのかなと。
喜美子は八郎と別れることで陶芸家としての自分を確立させた。
八郎は不憫に見えるが、実は彼も自分らしい生き方を取り戻すことができている。
喜美子と八郎は別れても孤独でも決して不幸ではなかったのではないか。
ただしそれはあくまで自分たちのエゴを叶えただけであって、武志を犠牲にして成り立っていた自由に過ぎない。
進化論で言えば子孫繁栄の原則に反してる。
だから武志が皿を割った。武志には皿を割る権利があった、そう思います。
来週から喜美子と八郎の進化、武志をふくめた家族としての生存をかけた進化を描いていきますよ。
そんな予習・復習としてのスピンオフだと信じて、楽しみに待ちたいと思います。