たまげましたね。
いろいろ書こうと思いながら観ていたのがふっとんだ。
「リアタイ視聴をおすすめする」と
野木さんがツイートされてるのは知ってたけど、
まさかまさか、
岡崎体育氏の変質者が当て馬だったとはw
これだけネットにコンテンツがあふれている中で、
テレビにとっては同時性こそが武器であって。
視聴者は同じドラマをみんなでワイワイ言えるし、
スポンサーはCMを飛ばされないし、
リアタイへの工夫はまさに
プロフェッショナルの仕事だなと感じ入りました。
今回、菅田将暉氏が登場したことで
一話完結の横軸にラスボスという縦軸が加わりました。
このバディ vs 影の巨悪というのは
ホームズ&ワトソン vs モリアーティと同じで、
古典中の古典なわけです。
だけど古典はおもしろいから古典になるのであって、
それを踏襲すると決断するのも
まぎれもなくプロの仕事です。
その代わり、
古典ホームズから決定的に脱却しているのは
まさに「機捜」であるということ。
DNA鑑定など科学捜査が進化した現代は、犯人特定に推理の余地がない。
この点がミステリ作家も苦心する部分で、
仕方なく「大雪で閉じ込められた山荘」とか「走る旅客列車」とか、
警察の手が及ばない設定を無理やりつくる必要がある。
このジレンマを
「24時間以内に解決しないと存在価値がない機動捜査隊」
という設定によって解決しているんですね。
2話の犯人なんて1日あれば分かっちゃうところを、
機捜だからリアリティが生まれると。
もちろん機捜ドラマは過去にもあったわけだけど、
あえてホームズ的古典に機捜をからめることで
現代ミステリの突破口開拓に挑んでおられるのかもしれません。
ダラダラ理屈を書いてきましたが、
菅田将暉氏は見事な配役。
モリアーティが憎たらしく強敵であるほどドラマは面白くなる。
期待しています。