4.0
出演者 4.0
ストーリー 3.5
演技 3.5
映像 4.0
MIU404 第7話
志摩と伊吹が家出少女に食べさせたメロンパンと
久住が成川に飲ませたメロンソーダ、
この対比がくっきり描かれた回でした。
「メロンは何のメタファーなんだろう」
そんな声がTwitterのTLに流れてきたので考えてみました。
メロンの花言葉は「豊富」「潤沢」「飽食」「裕福」「多産」。
つまり「豊かさの象徴」だということ。
けれどもメロンパンに果肉はなく、メロンソーダに果汁はない。
要はどちらも「偽物の豊かさ」だと
野木脚本は語っているのではないでしょうか。
家出少女が手にしたメロンパンは
警察が与えた仮の安住に過ぎない。
成川がおごられたメロンソーダも
エセの幸福そのものだ。
そういう意味では、
メロンパンもメロンソーダも本質的には変わらない。
与えられる側がいつか自分の手で
本物を手に入れなければならないのだと。
さて、これまで犯人は社会的弱者だったのが、
第7話にして同情の余地のない犯罪者になりました。
その代わり、弱者の明暗が分かれることに
スポットライトが当てられた。
そのぶん要素が多すぎる印象になりましたが、
ストーリーが散らかってでも
りょうさんの弁護士を出しておく必要があったのかなと、
これからの展開を楽しみに待ちたいと思います。