いやー、参りました。
第5話の感想で私は
志摩は「弱者いじめ」の被害者だと予想したのですが、
まるっきり反対のスタンスだったとは。
本作は一貫して「弱者いじめ」を描いてきており、
二人の活躍を通して
見て見ぬ振りをするな、あきらめるなという
メッセージを野木さんは投げかけている。
そのテーマの中で志摩の立場は、
ミスを犯した後輩という弱者を救えなかったこと、
見て見ぬ振りをしたことを悔やむ側だったわけですね。
2話〜5話の犯人はみんな
社会的弱者ゆえに犯罪に手を染めてしまった人たちです。
そんな彼らの罪を追っていた志摩の葛藤は
いかばかりだったかと...
いやー、参りました。
第5話の感想で私は
志摩は「弱者いじめ」の被害者だと予想したのですが、
まるっきり反対のスタンスだったとは。
本作は一貫して「弱者いじめ」を描いてきており、
二人の活躍を通して
見て見ぬ振りをするな、あきらめるなという
メッセージを野木さんは投げかけている。
そのテーマの中で志摩の立場は、
ミスを犯した後輩という弱者を救えなかったこと、
見て見ぬ振りをしたことを悔やむ側だったわけですね。
2話〜5話の犯人はみんな
社会的弱者ゆえに犯罪に手を染めてしまった人たちです。
そんな彼らの罪を追っていた志摩の葛藤は
いかばかりだったかと思いますね。
彼らを追い込んだ側の
より罪深い強者はまだ堂々とのさばっている。
そして自分もまた後輩を追い込んだ強者側の立場だ。
弱者を捕まえるたびに
死なせてしまった後輩を想い、
巨悪を憎むたびに
追い込んでしまった自分を憎んだことでしょう。
だけど6話にして、そんな志摩を伊吹が解放した。
後輩刑事は志摩に追い込まれたのではなかった。
自分の罪に自ら向き合い、立ち上がろうとしていた。
志摩の救いを必要とする弱者ではなかった。
これでやっと志摩は強者ではなくなりました。
強者を追う資格のある人間に戻れました。
そして来週から、二人の捜査は巨悪へと向かうのでしょう。
1〜5話をいわばイントロダクションとして使う、
なんという重層的な構成なのかと噛み締めつつ
その重みを受け止める
菅田将暉氏の巨悪ぶりも楽しみにしたいと思います。