これまで喜美子という人は、常治からちゃぶ台ぶん投げられたり
直子に「あの時手ぇ離したお姉ちゃんのせいや!」などと
怒りや不満をぶつけられることはあっても、
ぶつけることはなかったように思います。
それはきっと、ぶつけられた方の辛さを知ってるから。
怒りを受け止め、さらりと流す…これ、簡単なようで
実は自分のHPはじわじわと削られてることもあるわけです。
そして今日は武志の病名告知…慢性骨髄性白血病…
今は慢性期だけど、やがて移行期になり急激に症状が悪化し
死に至る…その期間が3年から5年…つまり余命3年から5年…
あんまりだよ…おばあちゃんの布団を毎日敷いてた武志だよ?
テレビ欲しいなぁ〜って毎日可愛く訴えてた武志だよ?
にんじんも頑張って食べられるようになった武志だよ?
小さい頃からずっと見てきた武志が余命数年だなんて…
そこに息子竜也を引き連れて、野菜持ってきた照子…!
ひぇえ…照子…今やばいタイミングだよ!
で、息子を返したあと、ただならぬ喜美子の雰囲気に気づき
残った照子…武志を病院連れてけと促す照子…
喜美子の「怒るで…怒るで」のセリフに
小さな緊張がわたくしにはしりました…!
これまで負の感情を受け止めてた喜美子にとって
それを誰かにぶつけるのは本意ではないはず。
ましてや、今自分が抱えてるのは
愛する息子の余命宣告を受けたことから湧き上がる
壮絶な負の感情なわけで…
こんなものを、誰かにぶつけられるはずもない。
この「怒るで」は、「私から離れて」にも聞こえました。
だがしかし!照子はグイグイ喜美子に近づき
「おうおう吐き出せ!全部うちにぶつけろ!」
ほぼ喧嘩ふっかけてるような勢いで
喜美子に正面から向かっていくのです。
泣きながら「大阪!呑気でいいなぁあんたは!」
「何で武志が…悪いこと何もしてないやん」と
グラグラになりながら、照子に向かっていく喜美子…
小突かれても、小突かれても胸を張って向かい合う照子…!
小柄な照子が初めて大きく見えました。
ここまで負の感情を持ってる喜美子を、真正面から抱きとめる照子は
涙を流すこともせず、ただ一点を強い瞳で見つめてただけ。
あぁ…この人は本気で喜美子の負を全部受け止める気だ…
そう思わせるのに充分な目。
思えば幼い頃から喜美子を慕い、うざがられても
グイグイ懐に入り込んでいく照子は、わたくしから見たら
喜美子の一番のファン、もしくは妹分みたいな存在でした。
それが、一番しんどい喜美子を全身全霊で支える大きな存在に…
あぁ、男前なのは喜美子だけじゃなかった!
照子もまた、草間流柔道で心身鍛えられた男前だったんだ…!
喜美子に、照子が居てくれて本当によかった…今日ほど
そう思えたことはありませんでした。
もうね、涙が止まりません…なのにこんなまとまりない長文を
最後まで読んでいただきありがとうございましたッ!
来週はもっと…覚悟がいる週になりますかね…!?
予告で喜美子が笑顔だったのが、救いではあります…!