かたや穴窯に入れ込み、夫と離婚してしまった喜美子に対して
婚約者の言うことを飲んで、映画出演を2作でやめ、
その人と添い遂げたアンリさん。
人生は選択の連続と言うけれど
アンリさんの歩んだ人生は、もしかしたら
もうひとりの喜美子が選んだ人生だったかもしれないわけで。
そしてそのアンリさんは、
「ここ(手のひらの親指の付け根あたり?)が
お餅みたいにふわふわだった人」
と夫だった人のことを、嬉しそうに話す…
人って、自分しか知らない人のことを話す時に
例えば「眉毛が立派で目がでかい」とか、
「鼻筋が通ってて、モアイ像みたい」とか、
他人がイメージしやすい特徴を話しませんか?
(ちなみに上記の特徴はわたくしの夫です。)
なのに、顔の特徴など言わずに、手のひら?え?
この人何言ってるの…などと思ってはいけません!
実はここにものっそい愛が隠されているのです。
だって、手ですよ?やわらかい、ふわふわですよ?
ふわふわでやわらかいって、ずっと触っていたいものじゃないですか?
そうニコニコしながら言えるってことは
それだけ夫の手を、よく触ったり握ったりしてたってことじゃ
ないですか…あああ…こんな形で
アンリさんとこの夫婦仲を表現するなんて…!
巧い、ウマすぎて馬に(以下略
昔、洗剤のCMで、仲睦まじく手を繋いだ
老夫婦が出てくるのがあったけど
きっとアンリさんところも、8年前に夫が亡くなるまで
「その手を離さない」ご夫婦だったのは想像に難くないですよね。
ここでも、かつて八郎が喜美子に言った
「ぼくは(手を)離さない」が効いてくるのか…と
書きながらうわぁああ…またエピ重ねてきたなぁ…!と
悶絶しております。この対比のエグさ…しんどい…(426回目)
さて週題「もう一度家族に」がどういう意味を持つのか?
まだ火曜日なのに、考えることが多すぎます…!