1話でいきなり解散話が出た、衝撃のラスト。今回は潤平と瞬太の内面に迫る回でした。「屋上」というコントに登場する、遺書や自殺未遂が、そのまま瞬太に重なる一人語りは印象的でした。「コントが始まる」は登場人物の語りがとても印象的で、絶妙な作品です。
実は春斗に声をかける前に、瞬太含め2人に声をかけていた潤平。今度の目的が好きな人を振り向かせることだったというのも、青くてとても眩しいです。
そして、プロゲーマーに限界を感じて辞めた瞬太は、本当は若手に負けたわけじゃないこと。1人で勝っても孤独を感じる中、負け続けても2人でもがいている春斗と潤平にあこがれていたこと。
勝ち組のように見えて、実は春斗に選ばれた潤平が羨ましく、1度だけ自殺を考えていたこと。
いつも笑顔でへらへらしているからこそ見えにくい瞬太の内面に触れられる貴重な回でした。
瞬太にとってマクベスがどれほど大切な存在なのか伝わり、胸がじんわり温かくなりました。
また、告白シーンの覗き見シーンや居酒屋でのやりとりでは、あまりに自然な笑いの演技に、演技ということを忘れました。
春斗と潤平の喧嘩シーンもとてもリアルで、このドラマはどこまでも生っぽいと感じます。
最初に選ばれなかったことに憤りを感じる春斗の気持ちも、そんなこと関係なく、春斗を選んでよかったと想っている(のに素直に言えない)潤平のもどかしさ。
間を取り持つ瞬太が感じる、漠然とした不安や2人への思い。
それが隠されているところもまたリアル。
生きているってまさに、こういうことの連続だと思います。
そして、告白シーンでアキレス腱を伸ばしていた伏線。コントにアドリブを入れる前、楽屋でのアキレス腱を伸ばすシーンにぐっときました!
アドリブの中で春斗への想いを伝える潤平と瞬太。そのアドリブの内容を中浜姉妹に伝えないところに、3人の絆を感じます。
そして、2話から登場した中村倫也さんの楠木さん。春斗くんとのやりとりが、実際にたどってきた倫也くんの姿とダブって泣けました。
限界だと感じたところで踏ん張るやつが売れている。まさに、ですね。
そして事務所の先輩後輩であり、仲のいい2人のセリフ応酬。4人6脚はアドリブだそうで、2人のセンスや空気感のよさを実感した素晴らしいシーンでした。
来週以降も楽しみです!