ケンジから年長のゲイカップル、
テツさん＆ヨシくんを紹介されるシロ．
だが慣れないシチュエーションに戸惑い、
ついケンジにきつく当たってしまう．
だが翌日、そのカップルから遺産相続の
相談をされることで、シロの中で何かが変わる．
わだかまっていた苛立ちの原因は、
シロ自身の内側にあることに気づいたのだ（と思う）．
いまだに「ゲイだと思われたくない」と感じている自分．
もともとケンジたちと違って、シロさんは
隠すことに大きな苦しさを感じてきたわけではない．
波風立たないなら、隠しておいたほうが楽、というスタンス．
でも目の前に現れたカップルから漂って...
スキヤキといえば家族団欒の象徴みたいな料理だけど、
満にとっては、上質の肉を台無しにするあり得ない肉料理．
頑固でプライドが高く、常に俯瞰目線で理屈っぽい彼は
現在無職の居候、つまりニートだ．
他方、姪にあたる春海は大のスキヤキ好き．
彼女からみるとスキヤキは肉料理ではなく鍋であり、
肉料理と見ている時点で満は“浅い”．
彼女は不登校の引きこもり状態．
そんな対照の中で、母、姉、再婚相手の夫が
繰り広げる会話劇が心地いい．
スペクタクルは起きないけれど、言葉や表情、
動作のひとつひとつでそれぞれの個性が
際立っていく様子が見どころ．
特にこの回は...
このドラマを見てる時に感じる温もり感って何なの？
つまるところゲイの二人のイチャイチャ＆わちゃわちゃ．
劇中、小日向＆ジルベールを前にしてシロさん本人が口にする「いつものプレイ」．
そのシロ＆ケンジ版を、視聴者である私らは見せられて続けてる．でも嫌じゃない、いやむしろもっと見ていたい、見せてくれ．
見ていうちに自然と口元が緩み、ニヤニヤしていることに気づく．そんな人が多かったから、これだけの人気ドラマになったんだろうね．
一般的なラブストーリーは、二人の出会いとそれが実るまでが描かれる．
でもシロ＆ケンジは、出会ってすでに三年．同棲生活もすっかり板についてる．とこ...
いろんなやっかいに巻き込まれるシロさん．
そしてそのやっかいは、ゲイ特有の事情によるところがミソ．
前半、濃すぎるキャラの小日向さん再登場．
小日向さんにしつこく誘われたシロさん．
もともとちょっとタイプなだけに気にはなってる．
で、自分に気があるのではないかと困惑するが、
完全に勘違いで恥をかく．
恋愛対象が互いに男性であることからくる喜劇だけど、
こういう行き違い、男女でもかなり消耗するよね．
後半は顔つるつる女子の司法修習生．
若くてキラキラした瞳で大先輩・シロさんの
一挙一動を見つめ、手本にしようと懸命だ．
でもその視線はシロさ...
「喜美子はまだ女やないやろ？」
朝からいきなりの問題発言 〜からのワチャワチャ感に和む．
相変わらずの三人組だけど、つい先日「三人でこうして会うのも最後かな」みたいなこと言ってなかったっけ？ 幼馴染の仲は結局、今も健在ということでひと安心した．
それと、新デザインの話．
フカ先生は火鉢に “絵” を描いてる．その絵の空間や時間がひとつの世界をつくり、そこに見るものを引き込んで、和ませる．
でもキミちゃんのは図案．空間や時間はなく、絵柄のパターンがあるだけだ．火鉢というモノを前提に、そこに最適化されたデザインなんだよね．確かに新しい．
輝子の婿殿はけっこう地...
水木しげる氏の生涯を奥様の視点から描いた良作．
自分が朝ドラを見始めたのはこの作品がきっかけでした．
戦争で片腕を失いながらも不屈の精神で志を果たす夫と、それを一心に支える妻．戦後の世相とメディアの変遷、漫画家というマイノリティが置かれた現実、いろいろと興味深い情報も踏まえつつ、熱い気持ちにさせてくれる作品でした．
泥臭い女房役を松下奈緒さん、偏屈な頑固者を向井理さんが演じているのは多少違和感もありつつ、それを上回る美しさで納得させられます．
「“老い支度”はどうなってるのか？」
「年末にきちんと話し合いたい」
と、母親から詰め寄られたシロさん．
その憂鬱な心情をつい愚痴ると、
逆にケンジからたしなめられる．
「シロさんはちょっと贅沢だよね」
「ちょっとは感謝してもいいんじゃない」
ケンジの珍しく強い調子を受け、
シロさんは実家に帰ることに．
始めこそ、そこそこ家のことをこなし、
親孝行したシロさんだったが、やがて
両親には両親の時間が流れている現実
を思い知る．
自分たちはもう孫を抱くことはできない．
その寂しい現実を埋めるため、
父母は隣の子どもたちに愛情を注いでいた．...
父親の手術の間、二人きりになる母親とシロさん．
不安に駆られて間欠泉のように取り乱す母に、
家を出る前は気づいていなかった母の、父への愛情を垣間見る．
「毎日一緒に暮らしてる人って特別なのね」
その母のセリフは翻り、ケンジと自分の今の暮らしを照らし出す．
三年前のクリスマスの夜「一緒に暮らそう」と自分からケンジを誘った．
以来、クリスマスディナーは毎年、ラザニアと鶏のパン粉焼き、そして明太ディップのバケットだ．
いつも同じ、同じだから特別．
我ながら思い切って誘ってよかった．
我ながら、正解だった．
「いつも通り一緒にご飯を食べられるてるだけで...
お決まりのパターンで安定の感動を量産するドクターX．
ゲスト出演者とエピソードだけを変えた
テンプレート・ストーリーなのに、
しっかり感動した上に所々で笑いまでとられて
しまうところが悔しくもあり、心地よくもある．
今回のゲストは看護師の頂点・三原名誉会長．
昭和な厳格さは現代にはミスマッチだけど、
プロ意識において大門と響き合う．
他方、その堅物には思いもよらない過去があり、
そのため大門が困難なオペを強いられる、
というエピソードになってる．
ところで岩下志麻さんといえば元祖・極道の女．
視聴者はそのあたりのイメージを心地良く
くす...
経済的な効率性か？それとも
それでははかれないハートか？
野心のうずまく世界で
二つの価値観がせめぎ合う．
社会人野球という、ヘタをすると
会社のお荷物になりかねない場を
通して、
- 会社とは
- 働くとは
- 仲間とは
といった問いが投げかけられ、
見ていて飽きない作品．
二転三転する展開も心地よい．
