4.0
出演者 4.0
ストーリー 4.0
演技 4.0
映像 4.0
きのう何食べた? 第5話
「“老い支度”はどうなってるのか?」
「年末にきちんと話し合いたい」
と、母親から詰め寄られたシロさん.
その憂鬱な心情をつい愚痴ると、
逆にケンジからたしなめられる.
「シロさんはちょっと贅沢だよね」
「ちょっとは感謝してもいいんじゃない」
ケンジの珍しく強い調子を受け、
シロさんは実家に帰ることに.
始めこそ、そこそこ家のことをこなし、
親孝行したシロさんだったが、やがて
両親には両親の時間が流れている現実
を思い知る.
自分たちはもう孫を抱くことはできない.
その寂しい現実を埋めるため、
父母は隣の子どもたちに愛情を注いでいた.
「老い支度」の事も、結局は自分と年始を
迎えるための口実だった.
このあたりの描写は、まぶしい若者のドラマでは
見られない機微で、かなりせつない.
人は愛する者なしに生きられない.
親の愛を独占できた時代は過ぎ、
その原因は自分にある...
親不孝をしていると自覚したシロさん.
彼の “今” は、無限の餅を一緒に食べてくれる
ケンジとともにある.
それがいいとか悪いとかではなく、
人生なんだよな.