わかってても、やっぱり悲しい…でも、ひたすら前向きに生きようとして、愛する人の生き方まで変えたまさきはやっぱりすごい。テレビで見たときも、細かいことまでよくわからず悲しくて泣いてたけど、今改めて見ると今度はまさきの家族のこととか細かいところまでちゃんと理解できて、よけいに感情移入して泣いてしまった。自分だったら、こんなに立派に生きられるだろうか。同じようにはできなくても、1日1日を大切に生きようと思えるドラマだった。
序盤からどれだけそう祈ったことか。フィクションだってわかってても、ふたりのまっすぐな気持ちを勝手に応援してきた身としては、やっぱり悲しい。周囲の反対も、まさきの気持ちも分かるだけに、よけいに見ていてつらくなってくる…。それでも、明日死を迎えるとしても、最後には幸せだったといえる人生を送りたいと願うまさきを応援したい。
嘘をつかれて離ればなれになって、3年間も顔を合わせてなかったというのに、前と変わらずふたりでちゃんと話せるなんて、やっぱりふたりは互いに思い合ってたってことだよねー。相思相愛、ちょっとうらやましいなあ。
また出た!お互いのために勝手に身を引き合うふたり!も~じれったい!お互いを尊重しあっての結果なのはわかってるけど、ドラマとしてふたりを見てるこっちからするとやっぱりじれったい!でもこの、くっつきそうでくっつききらない、このもどかしさがまたドラマとして盛り上げてくれてるんだよね~。
すごく悲しいお話なんだけど、昔はミュージシャンと女子高生の恋愛ってことで、結構憧れてたなー。音楽聞く人なら、だれもが一度は考える憧れのシチュエーションでしょ。とはいえ、私がまさきの立場だったら、発病が怖くてこんなに誰かのことを大切に思ってられないかもしれない。
人が決死の思いでした告白を、なんやかんやおもしろおかしく取り上げてしまうのは、今も昔も変わらんな。そしてこの、ケイゴとマサキの素直になれないふたり、っていうかお互いがお互いのためを思って、互いに身を引いちゃうこの感じ!ザ・王道だよね。ラブストーリーとしても、病気がらみの話としても、ベタといえばベタなんだけど、そこがいいんだよなー。
まさきがすごくしっかり頑張ってるのはもちろんだけど、まさきの主治医?もちゃんと向き合ってくれて、だからまさきも頑張れてるんじゃないかな。と、自分もよく医者にかかるようになってから見ると思ってしまう(笑)。そして年取ったな…と実感してしまう; お母さんも不倫はしてるけどちゃんとお母さんしてて、いいな。田中好子さんきれい。
このドラマではすごくイヤな役なんだけど、この頃からやっぱりきれいだな~って感心して見ちゃった。金城武も全盛期真っ只中って感じでめちゃくちゃかっこいいし、深キョンなんて言わずもがなでめっちゃかわいい!物語は前向きながら、どんどん深刻になっていくけど、美しいキャストなところは最高にいい。
まさきにHIVをうつしたやつは、自分が感染してるって知ってて相手させてるからほんとにたちが悪い。でも恋人を死なせたけいごみたいに、自分はいずれ死ぬって思って自暴自棄になってしまってるんだろう。だから人知れず孤独に死ぬ道を選んだのかもしれない。そう考えると、もっと生きていたいと前を向いているまさきは、すごく強い女の子だ。
この頃のけいごはまだ自分に投げやりなんだけど、これからまさきを通して死だけじゃなくて、生きることにも向き合っていくんだよね。死を見つめるってことは、生も見つめるってことなんだろうな。あといじめはよくないことだけど、じゃあなんでいじめが起こるのかって考えたら、感染症への無知だと思った。最近の病気もそうだけど、ちゃんと知ることって自分も他人も守ることになるんだと、ドラマを見返して改めて思いました。