人間とフランケンシュタインの切ない恋の話。
「触れたいけど傷つけたくない、好かれたいけど嫌われたくない。」
恋をしたときの純粋な気持ちが苦しく切ない。
しかし、、、、体から生えてくるキノコがとにかく気持ち悪いw
綾野剛(深志研と名付けられた怪物役)が寝ていた布団にしめじが生えてきたり・・・それを料理にしたり・・・
物語的には必要なんだろうけど。。。気持ち悪すぎた。
キノコの研究をしている津軽継実(二階堂ふみ)は森で服というより布を纏ったような、不思議な男(綾野剛)と出会う。彼は世の中の事を何も知らずにたった1人森の中で暮らしていた。津軽はそんな彼を現代社会へと引っ張り出し「深志研」という名前で、稲葉先輩(柳楽優弥)の実家の会社で預かって貰う事にした。一緒に過ごせば過ごす程、研の心にもある感情が芽生え始め…、しかしまた稲葉先輩も前から津軽の事が好きで…でも実家の会社で働く美琴(川栄李奈)は稲葉先輩の事が好きで…と、恋愛関係も複雑ですが…津軽と研はなんと120年も昔の先祖が繋がっていて、その時にも恋に落ちたのだとか。2人が結ばれようにも、研は人間ではな...
この主人公、ちょっと意表をつく設定ですよね。
ブラッドベリの短編小説なんかを読んだ世代には、キノコってちょっと不気味に感じるところがあります。実はキリコの本題である菌糸って地球最大の生物ですから。
主人公がちょっと可哀想で、思わずパニくるなと願うのですが、共通項が少ない者同士は人間だって理解し合うのは難しい。
でも少しは楽しかったのかな、彼も。
個人的には綾野剛さんと川栄李奈さんの演技が好きでした。特に川栄さんはこういうちょっと元ヤンぽい役もできるんですね。
RADWINPSの曲も雰囲気に合っていてとても良かったと思います。
研さんは森で暮らすフランケンシュタインという怪物なのに、怖いと感じることは全くなかった。
ただ、物語が後半に進むにつれて研さんが、つぐみのご先祖様であるさきさんに執着している感じが、悲しいなと感じた。
つぐみはつぐみ、さきさんはさきさんで別の人間なのにと思ってしまった。
ただ、つぐみの病気を治してからまた森に帰って天草のラジオを聴きながら暮らす生活は少し可哀想にも見えました。
人間のように寿命が来て死なないのもつらいものなんだなと考えさせられたドラマだったな。