久しぶりに鑑賞。リアルタイムでも見ていたけど、今見ると亡くなってしまった名優が。緒形拳、原田芳雄は映画じゃなくてドラマでもすばらしい演技を見せてくれていました。最近の医療ドラマとはひと味違う。
キャストを見たとき、鶴瓶はどうかな~?と思ったけど、思っていたよりもハマっていたし、そのほかのメインキャストはバッチリ!NICU編はかなり命の重さを描いてると思うので、これから先は泣く覚悟を決めてる…。
5話は原作とちょっと変わってるところもあるけど、原作が言いたいことはきちんと描きつつ、人間関係をより細かく表現してくれていたような気がする。思っていたよりよかったのが、ガッツ石松!俳優としての魅力もある人だな~。
全編通して何気にいい演技をしていた加藤浩次の出久根が主役の回。出久根と英二郎は全然タイプの違うふたりだけど、それぞれに患者のことを思っていろいろ考えてるんだな~と思えた。お医者さんもいろいろ大変だ。
英二郎が割り当てられた初めての担当患者は、病院が見捨てたい患者。大学病院ってこんなところばっかりじゃないだろうけど、イメージ悪くなっちゃう(笑)。鈴木京香のカオリさんはまた出てくるのかな。
ただでさえ医療ドラマで子どもが病気や怪我してると見るのがつらくなるほどなのに、それが生まれたばかりの新生児となるともうね…。今回は特に、母性に目覚めるシーンがよかっただけに、その後がつらすぎる。
北先生を諦めきれない英二郎と、つきまとわれる(笑)北先生。ようやく折れてくれたかと思ったら結局弟子を紹介されるという。無事に手術できるんだろうか。しかし原田芳雄はいいな~。今の若い俳優さんで、ここまでの存在感になれる人、いるかな。
理想に燃える熱い研修医!っていうイメージしかなくて見始めたら、まさかひとり当直が怖いからって本当に逃げるとは思ってなくてびっくりした…。そんなことあるかー!とツッコんでしまった。そして大学病院、フィクションで見るとやっぱり怖い。
現在の吉田栄作さんもすばらしいけど、この頃からやっぱりすごい演技をしてるんですねー。原作を読んだことがあるからストーリーはわかってたけど、やっぱり涙なしには見られなかった。悲しい…。
元々マンガが原作ってのもあるだろうけど、あまりにまっすぐで正直過ぎる英二郎が逆に怖い…(笑)。お前研修医とは言え医者なんだから、まず医者として正面から患者と向き合えよ!と思いながら見てしまいました。
1話で堂々と(笑)逃げ出した英二郎とは思えないほど、ちゃんと人間としても医師としても成長したんだな~と感じられた最終回。ドラマが終わった後も原作は続いてたので、いつか同じキャストで続きを見てみたいと思ってたけど…難しいよね。
はあ、泣いた~…。正しい答えがない問題なだけに、誰も悪くなく、誰が正しいというわけでもなく、だからこそ涙が止まらないし、新生児の医療って難しいんだなと思ってしまった。それにしても、年齢を重ねた吉田栄作にハマりそう。
原作も知っているけど、ドラマで見ると医大教授や医師たちのメンツがえげつなくて、原作以上に大学病院という場所の圧力が感じられておもしろかった。妻夫木聡の熱さはもちろんだけど、なにげに加藤浩次の演技もよい。
今でも大学病院が舞台のドラマは裏側の闇やドロドロを描いてるが、このドラマもそう。しかもそこへ切り込むのが心配になるくらいまっすぐで、悪く言うと融通がきかない(笑)新人研修医なので、とにかくハラハラする。