大河ドラマとしてはなかなかハードルが高い近代もの。
このタイミングでオリンピックの話というのはアリだが、クドカンをもってしても近代ものの視聴率をあげることが出来るか?
今のところは大河と思わなければ、まあもうちょっと見てみようかと思う流れ。50話。いけるか。
ただわたしは北野たけしが好きじゃないんですよね……。志ん生出過ぎ。
故郷の人の思い、お兄さんの思い、スヤの思い、東京の仲間たちの思いを実際に大金という形で目の当たりにさせられた四三のプレッシャーってどれほどなんだろう。オリンピックで失敗してしまう実際の選手の人もこんなふうな重荷を背負わされたせいなのかも、と思ってしまった。ふと足元を見たら高層建物のてっぺんに立たされていた、みたいな気分なのかもしれない。そりゃあ身もすくむわ。と思った。
でも四三はスヤのことも振り切って旅立つ覚悟を決めた。いつもはやらない人前での大熱唱をしながらスヤとの決別を決めるような四三に涙。水を浴びるシーンも泣けた。どうでもいいけど四三は毎回脱がなきゃいけない決まりでもあるのか。
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大河ドラマを見たことがない私だったが、宮藤官九郎脚本で、豪華俳優陣に惹かれてはじめて大河ドラマを見た。内容としては、日本人が初めてオリンピックに出る頃のストックホルムオリンピックの時間軸と、古今亭志ん生が落語をしているおそらく東京五輪誘致の時間軸が、少しずつ話として交わっていて…最初は、正直時間軸を見失っていってしまっていた。しかし、俳優陣の素晴らしい演技力、小ネタの秀逸さ、伏線のはり方が気になり思わず見続けてしまう不思議な魅力があった。
くすっと笑いながら、そんなことがあったんだと勉強になるのも楽しい。
そして何と言っても、8話のラスト。
今まで反対していたはずの弥彦の母が見送り...