いよいよアノニマスの正体に迫る回。
警察内部の人間がやっていることがわかってきたので、そうなるとあやしいのは刑事部長の城ケ崎か刑事の羽鳥さんか室長か・・・と考えてたら3人全員がそれぞれに関与していた。
でも、本当の黒幕はまた別の人物。
まあ意外といえば意外だけど、警察の暗部をさらけ出したいという目的を一番強く持っている、ある意味納得の人だった。
やっつけの推理小説みたいに、これまで登場してなかった人が突然犯人として現れるみたいな展開じゃなくて、ある程度予想できるけどいやちがうよな、と迷うちょうどいい位置を示されてて、衝撃の展開!みたいな感じじゃないけどその塩梅がちょうどいいドラマだな...
今回は、脅迫めいたメールに悩まされている女性・香さんの依頼から始まります。ただ、差出人が恨んでいるのは香さんではなく、恋人の野球部のエース・イケメン王子。
メールの差出人やネットの情報などから、脅迫しているのは高校時代に同じ野球部でもめた相手の弟だということがわかります。
ここだけ見ると、脅迫メールから始まってるけど、指殺人とはあんまり関係ないなーと思ってたら、真実はやっぱりネットの悪意によって追い詰められた被害者の存在があった。
拉致されたイケメン王子はところどころクズっぽさがあるけど、犯人の逆恨みだなーとすっかり騙されていたので、ネットで好き勝手な意見書き込む人たちと自分も変わら...
片山蓮役を演じた、青木柚 の演技にまず、賞賛を与えたい。
ここまで、何も反省しなく、最後、やっと母親(紺野まひる)の言葉を聞いて、少しは反省するようになったぐらい闇が深すぎる、ホームレス殺人の少年を見事な演技で演じたのは良かった。
片山蓮(青木柚)がホームレスを殺害するきっかけを作ったのも直接的に父親(戸田昌宏)かと言ったら100%そうですとは言えないが、彼を追い詰めたのが数%でもあるなら間違いなくそうなのかも。
思った以上に、父親も本性を現したら凄く酷かった。
親から子に遺伝は受け継がれるという感じなのかも。
それが今回、悪い遺伝を受け継いでしまったのかも。
終盤の万丞(香...
今回は動画配信者からの依頼で、SNSの誹謗中傷に困っているという話だったけど、実際は配信者が特定のリスナーをいじめたことから始まっていた。
最初はわりとまともに見えた動画配信者だけど、だんだん裏の顔があらわになってきて、加害者と思われた人はある意味被害者だった。
実際のネット上のニュースとかもこういうことはあって、片方だけの話だけを聞いていたら真実が見えなくなってしまう。
指殺人というテーマだから、誹謗中傷された人が被害者に思われがちだけど、それを逆手にとって相手を追い込むことにもつながるんだなー。
最終的には配信者は炎上して、加害者と思われた青年は自分を刺したわけだけど、命は助かっ...
今回は芸能人を対象にした不倫叩きで追い詰められるのかと思ったら、ストーリーは意外な方向へ。
確かに、SNSで不倫が叩かれるとか、今の芸能界でも見られる光景になるんだけど、問題は夫婦のすれ違いだった。
一見おそろしいストーカーのように見えた人も、思いのほか善良で、タレントにストーキングしたと働いているお店まで突き止められたけど、店主がいい人でよかった。
こうして見てみると、問題は個人間にあって、SNSはただ事件性があるように見せるために利用されただけだった。
こういうことは実際にもあって、マスコミや愉快犯が流したガセネタに乗せられて、一般の人がSNSで炎上に加担させられていたりする。
...
今回は指殺人というより、ただの愚かな高校生が物理的にホームレスの人を殺した事件だった。
子供だからといって罪がないというわけではないけど、あそこまで他人の命をないがしろにできるのは、完全に父親の悪影響。
すごく嫌な高校生として描かれていたけど、ラストではやっぱり子供の犯した罪は親にかかっていくんだなあと思い知らされた。
万丞さんが語る一人しかいない人間の価値、きっと伝わらないと思ったけど、少しは少年の心にも響いたようだった。
最初から悪い人はいないと思うので、どこかで悪の連鎖を断ち切れたらなあ・・。
そしてやっぱり問題は、SNSでの罪の意識なく行う拡散行為。
みんながみんな、生徒だけ...
初回以上にリアルに感じた、「誹謗中傷」の怖さ。
今回のゲストキャラクターである、芹沢亜里沙が、SNSの誹謗中傷に立ち向かおうとしてるのにそれが悪いと思われるのは辛いなと感じました。
深川麻衣 がしっかりとリアルに演じきっていた。
アノニマスが、今回もラストで今回の事件の「指殺人」に関わった人物を晒す行為が、正義と思ってるなら間違いだなと感じた。
次回、そのアノニマスの正体が分かるのか気になる所。
しかし、今作の碓氷咲良を演じる、関水渚 が回を増して良くなった。
当初は空回りかと思ったけど、香取慎吾 演じる、万丞渉とのコンビっぷりが板に付いてきたのかも。
コンフィデンスマンJ...
2021年1月クールのドラマは期待作が多いなぁという印象だったけれど、その中でも「どこまでやってくれるんだろうか」と気になっていたのが、この『アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜』。ネットにおける誹謗中傷をテーマにした刑事サスペンスだ。
まず、この「指殺人」というタイトル。読んで字のごとく、指で行う文字入力で、他者を傷つけ、殺人にまで追いやってしまうこと。韓国等で話題を集めた造語だと記憶しているが、この言葉をタイトルにまで持ってきたところに、作り手の強い覚悟を感じる。自分が罪悪感なく発した言葉が、人を傷つけ、死に追いやってしまう危険性があるということ。タイトル自体が、警鐘になっているの...
期待はしてなかったのですが、初回からグイグイ引き込まれました。
SNSの誹謗中傷で追い詰めた犯人を特定して逮捕するという展開がまさにリアルを切り取った感じで面白かったです。
個人的には、香取慎吾、山本耕史 の共演は熱く、良かった。
熱い役の印象が多かった、香取慎吾 だが、今作みたいに過去に闇を抱えて冷め切った感じの役柄は、薔薇のない花屋 を思い出し良かった。
万丞の元相棒が シム・ウンギョン というのもナイスキャスティングに思えました。
ラスト、アノニマスを名乗る人物が今回の事件の真犯人であった、古賀有希(中田青渚)を逆に誹謗中傷し、追い詰めた展開で終わったのが面白かったです。...
最近は日本でも珍しくないSNSでの誹謗中傷による「指殺人」がテーマ。
冒頭で出てきたユビーくんのキャラクターとか、ふざけてるのかな?と思ったけど、ドラマの内容はかなり真面目。
匿名のSNSの書き込みは特定しにくいとか、情報開示されないとかよく聞くので、どうやって書き込んだ人間を逮捕するのか興味深い。
案の定、中傷していたと思われる人はのらりくらりとかわして不正ログインで逃げるし、逆に遺族が殺したとかいわれのない噂も出てきて、姿の見えない犯人は本当にやっかいだな。
慎吾ちゃんをドラマで見るのは久しぶり。あまりしゃべらない何を考えているかわからない不気味さがあるけど、犯人の指つかんで諭す...