私は主に晩ご飯を作りながらスマホでドラマを視聴しているのですが、このほっこりしたBGMを聴きながら、シロさんと一緒に台所に立つ感覚がまた味わえるなんて幸せでした。
アサリが冷凍保存できるなんて知らなかった。料理の面でもとても勉強になります。
お正月スペシャルは大きく3つの話が流れるようにつながっています。
親子の物語、小日向さんとジルベールを中心に望む愛の形の話、お互いにしてあげたい愛の話と、濃厚に日常的な時間が描かれます。
それでいて決して散らかっていない仕上がりで、通して、限られた時間や愛、お金を誰のために使いたいかという問いかけがテーマになっています。
こう書くと少し重くも感じますが、これを日常の当たり前の風景の中に落とし込んでいるので、そこまで愛という言葉が持つ重さはありません。
楽しそうなケンジが疲れてくる流れはとてもリアル。愛には充電が必要で、その形は人それぞれなのだと思わせてくれます。
個人的にガッツり印象に残ったセリフ。
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「年取るって、悪くないですよね」
年を経るとともに全てが愛おしくなった、という
三谷まみが、シロに同意を求めた際のセリフ。
フェロモンだだ漏れの宮沢りえさんの演技も見事でしたが、
今回のスペシャル三部全体のサブテーマを暗示していて
「あの頃の母親、今のわたしと同じくらいなんだ」
のセリフとともに、劇中に長く余韻を響かせます。
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「最後はうす塩なの」
ケンジがジルベールから一本とったセリフ。
「そんなにベタ惚れ感出したら軽く見られんじゃん」
「簡単に手に入るものに人は執着しないよ」
というワタル...