ということで、相棒です。
今回の事件は、大手ゼネコンの社員が転落死する事件が発生したが、捜査に乗り出そうとした上司から「自殺だから、これ以上捜査はするな」という圧力が掛かる、という昔からよくある展開。
特捜最前線や太陽にほえろなど、僕が見てきた刑事物のシリーズで、何度もこのパターンの話があった。理由は政治家がらみの汚職だったり、偉いさんの息子が事件に関わってたりと色々なのだが、だいたい、上層部から「捜査をするな(やめろ)」という圧力が掛かり、みんな悔しがって一旦捜査は打ち切るが、結局、捜査を再開し、様々な圧力をかわしつつ、真犯人を突き止めるみたいなパターン。今回の相棒も例に漏れず、右...
1話・2話のなんだかものすごい船越英一郎から、全体通して初期相棒のようなニオイが満載で、相棒老人としてはものすごく満足度が高かったシーズン18。
最終話もなんとも、一言では言い表せない空気感と、とんがりすぎた女性キャラたち、いろんな人にキレ目線をぶつける杉下右京、かわいい捜一、そして名前だけ出てきてあっという間に話題をかっさらっていった神戸くんに亀山に官房長と、もりもりの盛りだくさんだった。
かんたんにまとめますと、大変おもしろかったです。
神戸くんのことだからフッと出た冗談が自分でおもしろくなっちゃって、話盛って笑ってたらあっという間に広まって、きっとあとで杉下にしこたま...
前回ラストの予告から、てっきり警察内部+権力者たちの巨悪に挑む!渦巻く陰謀!みたいな全編シリアス回だと思ってたら、そこかしこに散らばるおもしろ要素…!
後半はちょっと怒濤だったものの、流れるようなシナリオと人間関係のおもしろさ、そしてオチのネタばらしにうなっていたら、脚本が太田愛さんだった。この人の書く男同士とか少年少女がらみのお話、ほんっとおもしろい。
メインゲストの中本賢さんもさすがでした。
…ていうかあのメンツでフレンチ行くの?3人だけで…?それとも青木ひとりだけで行かせるの…?
伊丹のことだから近くのパン屋さんで明太フランスとか買ってきて済ませる気ない?
次回で...
西田尚美さんと朝倉あきちゃんという、過去で特命に関わった2人の女性が出てきたわけだけど、まあ~すっかりどんな事件だったか覚えてないっていうね…。最近のシーズンは再放送でそんなに追いかけてないから、なかなか覚えていられない小4メンタルの私。
それはともかく、冒頭から指のない死体が出てきてやだー猟奇的!
そのうえ捜一が訪れた容疑者の男も「(肉をたたく音)」なんて字幕から入って、ああなっちゃってやだー猟奇的!
ドラマも映画も表現が規制されたり自粛したりな昨今、急にこんな猟奇的な事件をぶち込んでくるところ、そういうところだぞ、相棒、好きだぞ。
事件の顛末はなんとも悲しいし、西田尚...
お久しぶり陣川。
二課の刑事?いつの間に?と思って調べたらS16ですでに刑事になってたみたいだった。そうだったっけ…。警視庁はひとり優秀な経理マンを失っていたのか。
そんな陣川、昨シーズンは出なかったけど、陣川の陣川たるもろもろは相変わらずまったくそのままで、逆に刑事になったことで自信がついたのか、捜査にまっすぐすぎて周りが見えてないところは、地味にエスカレートしていたかもしれない。
序盤でさっそくクダ巻いて「運命の人!」って言い出したので、我々視聴者はおろかそこに同席してる特命の2人も「今回の犯人か」って知ってたと思うよ。
新たな花の里候補が…?と思っていた矢先にコレな...
これまでのおさらいと新しい事件とで、小学生メンタルの私はお話についていくので精一杯だった先週の前編。
今回は南井の事件がぐっと大きく動いて、一応の解決編、そして決着だったんだけど…。
なんて終わり方だ!
前回のあれこれが完全な伏線になっていたとは。まいった。
しかし、これまでのシーズンにもやるせない話、つらい話がいろいろあったけど、事件の顛末としては今回がいちばんキツかったかも。
昔の記憶を辿りながら、自分で事件を起こして、自分で捜査して、そこに別の犯人まで見ていたなんて。しかもそれが、病気だとかケガだとかじゃなく、「老い」という誰もが通る道が原因だなんて。
病室に入った...
なんだこの相棒は。
ラスト、右京さんと南井が対峙するシーンで思わずこんな言葉がもれた。
前回の冒頭、始まりのシーンとは思えないくらいの緊迫感と右京の凄みで、これまでと違う胸のざわつきを感じながら先週と今週の回を観ていた。
南井の犯罪は暴かれたが、そこには真実が解った爽快感はなく、一人の男に恋い焦がれながらそれ故に罪を重ねていた犯人の哀しさと、今まで見たことのない右京さんの姿があった。
ロンドンで相棒であった男の変化に大きく心動かされ、それを隠そうとせずにゆっくりと抱き寄せる右京さんに、右京さん自身の老いによる変化を見せつけられて思わず涙が溢れた。
右京さんのそんな姿が悲...