ちょっと前からこのドラマにおける財政問題がだいぶ気になっていたんですが…ねえ望美その初期投資費用どっからだしたのおおおお!?
設定がもっとどファンタジーだったらそこまで気にならないのかもしれないけど、微妙にリアリティも混ぜ込んでいるおかげで、とにかく金銭的な問題がひたすら気になる…。あの部屋も借りたのか買ったのかわからんけど、まとまったお金や保証人は…いや保証人もお金で用意できる時代だけど、どっちにしてもめちゃくちゃお金かかるじゃん…あそこに至るまで何やってたの…。
結人くんの紙袋バーン!で「ああアイワのカセットデッキがー!」
お母さんの乱入で「なんかすげー高そうな機材がー!!!!」
...
第8話。
望美(柴咲コウ)と愛美(橋本愛)の変貌ぶりがすさまじかった今回。
「モモ」に登場する時間泥棒、灰色の男のごとく、洋服、部屋のインテリアもすべてグレー一色。
ユーチューバーとなり、カメラと照明を設置して自室から配信。失われた25年間の時間を取り戻すべく、望美なりの時間についての解釈を話していた。
「私たちに必要なのは情報とカネ、自分だけです」
たどり着いた望美の考え。誰も愛さないことで傷つかずに済む。
怖い…。ただただ怖い。。笑顔が一切ない望美。
以前とはまったく正反対の人間に。
すっかり諦めて、開き直った望美。
もうひとり、諦め開き直りから変貌を遂げていたのが...
望美の成長曲線がすごい.前回の結人との別れから一気に覚醒レベルの人生達観.一気に “向こう側” の存在と化した振れ幅がすごい.無機質なグレーの部屋に灰色の衣装はまさに『モモ』の時間泥棒だ.
少し面白いと感じたのは、ドラマの本筋から外れてしまうが、時間泥棒に至るまでの望美のストーリーが、もしかしたら『モモ』の時間泥棒たちの前史でもあるのではないか、と想像を刺激された点.『モモ』ははるか昔に読んだので記憶が定かではないが、単純な搾取者として描かれていて、それ以上の描写はなかったように思う.“グレイ” たちにも希望をへし折られた前史があるのだとしたら、それはそれでせつない.
望美の無彩色化...