1話で起きた事件は2つある。「キス」と「好き」だ。
◎成瀬との突然のキス
キスされた春田、キスを目撃した黒澤に、かつて持っていた価値観や恋愛感情の劇的な変化が訪れる。
◎好きの具現=謎の大量デッサンとデッサンペン
春田は、自分のことが「好き」な人が描いたデッサンの主を探すうちに、成瀬とのキス、さらには成瀬きっかけでデッサンを描いたのが四宮だということを知る。四宮はデッサンを「趣味」と言い切り、春田への恋は隠してしまう。春田は納得はできないまま、四宮の言葉を尊重して蓋をする。
2話はキスをきっかけの「好き」について。黒澤、四宮、橘の姿を描き、成瀬のパワハラ事件に巻き込...
1話で起きた事件は2つある。「キス」と「好き」だ。
◎成瀬との突然のキス
キスされた春田、キスを目撃した黒澤に、かつて持っていた価値観や恋愛感情の劇的な変化が訪れる。
◎好きの具現=謎の大量デッサンとデッサンペン
春田は、自分のことが「好き」な人が描いたデッサンの主を探すうちに、成瀬とのキス、さらには成瀬きっかけでデッサンを描いたのが四宮だということを知る。四宮はデッサンを「趣味」と言い切り、春田への恋は隠してしまう。春田は納得はできないまま、四宮の言葉を尊重して蓋をする。
2話はキスをきっかけの「好き」について。黒澤、四宮、橘の姿を描き、成瀬のパワハラ事件に巻き込まれてしまう春田の心の行方を描いている。
◎黒澤と春田の「好き」
キスを目撃した黒澤は、春田のことが気になってしまう。好きにまつわる症状は、心の葛藤を経て、恋の病へと昇華する。そして大々的な関空での告白シーンへと繋がる。
一方、春田はキスしてきた成瀬の態度に翻弄されつつ、巻き込まれた事件をどうにかしようと成瀬を追いかけるようになる。まるで、恋に落ちたように。そしてその自覚がないまま、春田は黒澤からの恋愛観を変えられるような告白にショックを受ける。
◎成瀬と四宮の「好き」
2人はお互い好きな対象が「同性」であることを知っている。
さらに成瀬は四宮が春田のことが好きなのを知っている。まるでずっと隣りで四宮を見ていたかのように。
そして、春田が好きなら告白すればいいと主張する成瀬。
春田にはいい人(女性の橘緋夏)がいるからと否定する四宮。
キスきっかけで、成瀬は春田が同性も恋愛対象でいけると判断したのだろうか。蜩に春田への恋心を否定する四宮を見つめる。
四宮は言葉通り、緋夏とお茶してる時間、春田とのデートを持ちかけ、店も紹介する。そこで出てくるのが「苺」。ヒナは四宮が残した苺を見つけてしまうのだ。四宮は大好きな苺を最後まで残していたのに食べられてしまい、思わず叫び声をあげてしまう。
「俺はいつでもそうだ!」慌てるヒナ。呼ばれて席を立った後、四宮に残されたのはストロー袋人形。四宮は紙人形を水滴の上に落とす。捻れていく紙人形。それは大好きな苺(春田)を取られ、水滴の上(涙)で悶えるように苦しみ蠢くストロー袋人形(四宮)。四宮は無言でじっと見つめている…。
このシーンはメタファーが巧く使われており、苺と人形で過去、現在、未来を暗喩されている。敢えて役者を映さない、ロマンティック演出の山本監督、真骨頂!
一方、ヒナは春田とのデートを決め、2人は出かけることに。そんな中、飛んできたのはボール。額に当たり倒れる春田。
はいはい、マクガフィンきた!
場面は一転、ヒナの自宅で治療される春田。いいムードの中、2人はキスしそうに…という所でなぜか武蔵登場!!!
青天の霹靂。春田の運命やいかに…!
いやー…いろんなタイプの「好き」が溢れた回でしたね。見ているのが忙しい。体力がいる。そして見るたびに感想が変わるのが「おっさんずラブ」シリーズ。
「空」は、「キス」スタートの春田、成瀬、黒澤の恋と、「好き」スタートの四宮、橘の恋が同時に進む、ジェンダーの垣根を超えた今までにない新機軸。
肝心の「好き」はミステリーのようでなかなか全員の真相が見えません。今後どうなるのか、第3話も期待大です💚