紀元前１０８年の今から２千年ほど前の朝鮮のお話です。朱豪は、臆病で皆から無能な皇子だと貶（さげす）まれていましたが、数多くの出会いと試練・苦難を乗り越え、漢との熾烈な戦いを繰り広げ勝ち抜き、やがて高句麗を築き上げる新王の一代記の物語です。スケールの大きさといい、錚々たる顔ぶれの役者が揃い、韓国では高視聴率で大長今に続く国民的ドラマで、見始めるとやめられない程でした。韓国の時代物は女性がメインな物が多いですが、歴史に翻弄された朱豪の生き様は男性が見ても大いに楽しめると思います。
古代朝鮮の高句麗が建国されるまでをドラマティックに描かれ、殺陣や戦のシーンが多くあったから面白かったです。特に好きなエピソードは流民を守るためにタムル軍を作ったチュモンがプヨ国にて権力を回復した育ての親であるクムワ王会います。しかし、チュモンが新しい国を作ると思ってクムワ王の家臣たちがチュモンを亡き者にしようと画策し、クムワ王は最後の情けとして逃がしてチュモンがクムワ王に別れの挨拶をするシーンが印象的でした。
高句麗の始祖である朱蒙大王の話とあって、とにかく壮大なスケールの歴史エンターテインメントでした。
最初の数話は朱蒙の父であるへモス、母のユファ、扶余国の皇太子クムワの物語なのですが、あきることなく見入ってしまいました。
そして満を持して登場した朱蒙がなんとも情けない王子だったのが意外でした。弱くて女好きで身勝手で言い訳ばかりして…とイライラさせられながら見続けているうちにいつのまにか目を見張る成長をとげ、気がつけば威風堂々たる素晴らしい君主になっていました。
ソソノとの悲恋もただの恋物語ではなく、その後の百済国建設につながる道筋を描いた内容となっており、見応えたっぷりでした。
全81話と...
