2018年秋のドラマでこの作品が一番よかった。
高橋一生さんが演じる大学講師は、おそらくADHDであるという裏設定があるのだろうと思う。彼の芝居にはそれとわかる行動や仕草があり、よく研究し学んだんだなと感じるところが随所にあった。単なる感覚ではなく、ちゃんと役作りをしていて、それを肉体表現として再現できるというのは、役者としての才能以外の何物でもない。高橋さんは役者として大成すると思う。
共演者もすばらしい。特に小林薫さんと田中泯さんというベテランが、味のある芝居を見せてくる。役柄としてもこういう先達がいるということが、若者たちにとって大切だと思うし、ぜひとも年寄りには見習ってほしい...