のらりくらりとしたかと思うと、ぐっと引き込まれる内容で良かったですが、現実にそんな事あり?とツッコミたくなるような場面も。例えば、鈴木君の正体がバレたのにそのまま続けさせるとか。海老蔵さんは正直役に似合っていませんでしたね。甲斐のすごく怒っている演技はとても素晴らしいと思いました。観ていて色んな感情がヒシヒシと伝わってきました。
自閉症の医者が苦労しながら小児外科医として成長していく物語で、自閉症というだけで他の医者や患者から嫌な目で見られたりと、最初はうまくいかないことばかりだったけど本気で子供の命を救うために全力に取り組んでいる姿にすごく感動して涙が止まらなかった。また、小児外科という子供の病気を扱っていて子供なのに残酷な結果などが待っていて、その結果に涙せずにはいられなかった。こんなに苦しんでいる子供が沢山いるんだなと思い知らされた。
このドラマはどうしてもNHK版で鷲津を演じた大森南朋と比較してしまって、大森南朋が適役だったなと思ってしまいます。今回の主演の綾野剛は鷲津を演じるにはちょっとまだ若過ぎたんじゃないでしょうか。NHK版の印象が強すぎるのであれを超えるのは難しいですね。
ネットでの批評は結構ひどかったけど吉高由里子の正義感溢れる演技、私はわりと好きでした。「老婆心ながら…」と毎回のように小言を言う安田顕さんとの距離が徐々に縮まっていくのが見ていて微笑ましかった。