主人公の黒川弁護士は父親が検察幹部でありながら、父に反発したのか、大学時代に学部を転部してまで、弁護士を目指した経緯がある。何故、そうなったのか、何かの冤罪事件があったのかも判らないが、その理由は闇に包まれていておそらく、ドラマの後半にならないと判らない不気味さがある。
しかも、黒川は事務所の中でもマイペースで別府所長からも奇異な目で見られ、黒川が99.9%被告側に勝ち目のない、儲からない刑事事件に執着し、負けたら事務所の評判も落ちるので、余計、所長は心良く思っていない。この、目障りな、はみ出し者が、とでも言うように。
しかし黒川には秋保という大学時代の知り合いの強力な支援者がいて、...