何よりも事件を解決するところが気持ち良かったです
たくさんのシリーズが作られて、マニア心をくすぐる演出もあって、社会現象にもなったドラマ。キャストも良かったしストーリー全体も二転三転として、それが予想外な展開だったり、伏線が張り巡らされたりだったので、何度見ても新しさがあるドラマだと思います。連続ドラマの中でもたくさんの忘れられないシーンがあったけど、真下が撃たれたシーンは今でも忘れられない。血まみれで本部に来て「どうして現場に血が流れるんだ!!」といった青島も、ビデオルームから出て走りはじめて「もう上の者にはなにも言わせない」といった室井さんにも泣けたし、前半がライトだった分、後半のシリアスさに号泣した。
キャリアVSノンキャリア、本庁VS所轄の対立、魅力がありすぎる湾岸署の刑事たち。事件そのものを解決していく以外に面白い要素が詰まったドラマ。今回は、雪乃さんが言葉を話せるようになって良かった。被害者に寄り添う青島やすみれさんみたいな刑事って、実際どれくらいいるんだろう。熱血漢の青島、傷を抱えるすみれさん、ベテランの和久さん、キャリアなのに低姿勢な真下と、それぞれキャラが立っているのも良い。そして複数の事件が巧妙に絡み合っている様子とかも。他のドラマでは見たことがなかった展開ばかりで目が離せません!
織田裕二さんが演じる青島刑事は刑事らしくない刑事で、そこがとても良い。自分の信念を曲げずに突き進んでいて都民ファースト。そんな青島に周りの人たちも影響されて、室井管理官や真下さんもだんだんと変わっていく。アツイ…。そんな中で、どっしりとしたベテランの和久さんからの言葉は心に響く。6話にはシノラーこと篠原ともえが登場する回。和久さんが引退間近のいま青島と出会ったことで再び燃えていることも分かるアツイ回でもある。犯人逮捕だけを描いていないからいつ見返しても面白いし、そんなところで時代を感じられるのも好きだ。
7話は和久さんのあの名言、「正しいことをしたければ偉くなれ」という言葉が登場!それだけで胸アツ!踊る大捜査線は、挿入歌を聞いただけでその世界観に入り込め、笑いあり涙ありハラハラあり、、、こんな刑事モノ初めて見た!主役は青島でも、すみれさん、和久さん、真下くん、室井管理官、どの登場人物も主役。そんな湾岸署のメンバーたちが団結してると強く思える7話は、自分でも知らずに麻薬の取引をしてしまっていた雪乃さんのため、湾岸署員が奮闘する話。今回は真下さんがお父さんのコネを使い、取り調べの決定権を手に入れるために逮捕状を申請するなど大活躍。やっぱり全員主役だなー。