面白かった。
THE・岡田さん(脚本)な期待通りの会話劇。
1話はまだイントロダクション編という感じで、まだ何も変わらず何も起こらず…あちこち、さまざまに『予感』と『物語のタネ』を撒きながら、ただ、主人公のふたりが “出逢った!” という1点集中の回だったように思う。
桃子と真人の、お互いを見つめる視線がゆっくりと変化していく様は、見ていてホントに愛おしいし可愛いし、わかっているのに「上手くいってくれ!」と両手握りしめずにおれないほのぼのさ。ベタだけど、好き。
桃子の家族、ホームセンターの面々、それぞれ人物紹介パートってことで各々まだ不自然さや硬さを感じたのも事実だけど、このメンバーとドラマの作り込み方を見るに、これはきっと回を重ねていくごとに馴染んでいきそうで心配はしていない。
私はですね、岡田さんの脚本って、例えば「セミオトコ」だったら、彼は7日後には死んじゃう!っていう状況下の恋を、それでも怯えずに、今愛すること愛されることをしっかりと受け入れていく…って過程だったり、
「ひよっこ」だったら、記憶喪失のお父ちゃんに最後まで記憶を取り戻させることなく、今ある状況の中で精いっぱい幸せになっていく姿を描いてみせたり、
そういう、ご都合主義でなく(ファンタジーなんだけど)“現実の中の、今ある幸せ”を大切に、愛おしく見せてくれるところがすごく好きなんですよ。
初回を見る限り、この「姉恋」でもまさにその世界観は生きてるみたいな気がして、その核を担うことになるのが真人なのかなと。
岡田さんが「林遣都にやらせたいこと」「林遣都に言わせたいセリフ」が、きっとこのドラマにはぎゅうぎゅうに詰まってるんだろうなと、2話以降を想像するだけでゾクゾクしますw
林遣都氏の演技の確かさときたら もう最近では語る間もなく周知の事実だと思うのだけど、このドラマでやっと、その深さとか、抑えた中にも本質を捉えた繊細な表現とかが「民放ゴールデン連ドラ」「恋愛もの」というメジャーな世界線で発揮できる機会を、そしてそれが期待される場を与えられたな!という感じです。武者震い!(私が震えてどうする)。
そして有村架純ちゃんの桃子は、ご本人と全く違うキャラを、ググッと目を剥いて演じてるのが愛らしく、こんな幅も持ってる俳優さんだったのね、とちょっとビックリ。
みね子も大好きだったけど、桃子にはさらに強い、ポジティブな生命力を感じました。
このふたりの恋の進展…1話のシチュエーションだけでもけっこう悶絶させられたものを、こっから先の展開を思うと今から鼻にティッシュ詰め込んどかずにはおれません。
臼井さんの弄り方とか、「男は黙って全部食え」とか、細部に若干気になる表現もないことはないのだけど、逆にその辺の違和感の回収も今後の物語の中に含まれてるといいなと思います。
そんなこんなで
来週は死んでも(TVerではなく)本放送で見たい福岡県民でした!
(ホークス優勝バンザイ!!!)