最終回鑑賞させて頂きました。
コロナで色々大変だった、今クールですが、その中でも僕の一推しだったこのドラマも遂に最終回を迎えました。
最終回は「捨てない」という回でした。
毎回、「安達祐実」さんの実話を元に、その身を抉るような話を描いてきたこのドラマ、最終回もそれに違わず、今まで以上に「安達祐実」を抉っていました。
小さな頃から母親の言いなりで、それが正しいと思っていた「安達祐実」、次第に母親に対してのある種の嫌悪感の様な物が生まれ出し、そして、自分が母親になった事で、その確執は、より深くなっていった。
そして、最後にバイバイしようとしたのは、その「母親」だった、、、
自分のへその緒をゴミ箱に投げ込んで、得意の「大丈夫」で乗り切ろうとするのだが
泣き崩れてしまう「安達さん」
「大丈夫」ではなかったのだ
最終回って感じの、本当にじんと来る回でした。
「捨てる」事によって、今まで自分を守っていた「安達祐実」
しかし、捨てるということは、忘れるだけで、なんの解決にもなっていない
「大丈夫」と自分に言い聞かせて、闇に葬っていだけだった。
やっぱり「捨てない」
それは、全部を受け入れる、そして全部と正面から向き合う、という事なのでしょう。
人には「捨てれない物」と「捨ててはいけない物」があるのだと思い知らされました。
このドラマは安達さんに限らず、全ての人に向けて
「捨てて楽になるという事を捨てる」
という事を訴えるドラマだったように感じます。
このドラマは本当に凄いドラマだったなと思う。
最後まで、ダレる事なく、関わってる人全員が、このドラマを良い物にしようとする気持ちがビンビン伝わってくるドラマだった。
それは、カッコつける事なく自分の歴史を切り出してくれた、「安達祐実」さんの凄さ
それに答えるために、必死に良い物にしようと取り組んだドラマ関係者の皆様
それが、足し算じゃなくて、掛け算となり、僕達の元に届いたからでしょう
このコロナの時期にエンタメは全て止まってしまった。
それは、エンタメという物は生きる上では絶対に必要な物では無いという烙印を押されてしまったと言う人もいるだろう
勿論、その意見もわかります。
多分、突き詰めればそうなのでしょう。
しかし、だからこそ、いらない物だからこそ、本当に上質で気持ちがこもったものでないと駄目なのだ
この作品を観て、それを教えて頂きました。
こんな時期にこの様なドラマに出逢えたのは本当に感謝しかありません
僕の中にまた一つ最高のドラマが増えました
ありがとうございました