さて、新ドラマ初回!
だいぶ伸びてしまったけど、始まりましたね✨
楽しみにしていたドラマのひとつなので、嬉しゅうございます。
主人公はバリバリのキャリアウーマンだけど
家事が苦手な28歳の相原メイ。
上司が変わり、大きなポジションを任され
結婚もいつかはしたいけど、今は仕事に夢中な女性。
メイの仕事は営業なのですが、1日の流れを見るに
なかなかのハードなもの。ここで成績トップって
相当頑張ってるなぁ…という印象を受けます。
また、営業先の顧客の趣味をリサーチし
それが漫画だとすると、全巻買って読み
ちゃんと話題を合わせるという努力まで。
仕事もハードながら、帰宅してもこの調子だから
家の中は荒れ放題。買っても封さえ開けてない
荷物がゴロゴロしてます。
序盤、メイはよほど仕事が好きでやりがいが
あるんだなぁ…と頼もしく観ていたのですが
ここに徐々に影が落ちていきます。
冒頭のシーンで、母親が背を向け
小さなメイが「お母さん行かないで」と泣くシーンがありました。
メイの母は、本当はバリバリ仕事をしたかったのに
結婚出産によってそれを諦めた人。
だから、メイが将来の夢で「お母さんになりたい。」と言ったのに
「お母さんみたいになってほしくない、男の子に負けない
仕事ができる女性になるのよ。
お母さんなんてくだらないこと、二度と言わないで。」
…という言葉で否定してしまいます。
これね、この世代…おそらくメイの母親は
わたくしとほぼ同世代なのでわかるのですが
この母親の若い頃は、結婚すると寿退社が当たり前で
仕事を続けたくても続けられない風潮があった時代なのです。
母親は仕事が続けたかったのでしょう。その思いをずっと
背負ったまま生きてきたから、無邪気に「お母さん」と言う
夢を抱いた娘に、こんな言葉を投げたのだと思います。
そして真面目なメイは、その母の夢を叶えるべく
仕事に邁進し、優秀社員賞をとり、母の期待に応えてきました。
母の夢がそのまま、自分の夢になった…と、ここまでなら
いい話だなぁ…で終わるのですが
段々、メイの仕事が順風満帆ではなくなってきた時に
子供の頃の出来事が重くのしかかってくるのです。
…そう、まるで足枷のように。
後半、冒頭のシーンの続きが出てきた時、ぞっとしました。
背を向けた母は、くるりとメイに向き直り
メイを抱きしめてこう言うのです。
「大丈夫よメイ、あなたはやれば出来る子だから。」
ここまで仕事で壁にぶつかって、成果がなかなか
あげられなくなってきたメイを観てきたわたくしは
この「やればできる子」と言う言葉にすら
呪いを感じてしまったのです。
ナギサさんに
『仕事ができない私なんて需要ありません』と泣きながら言うメイ。
(以下妄想)
***
仕事ができてる時は、優しい笑顔を向けてくれるけど
できなかったら?結果が出なかったら?
どんなに頑張っても、成績という形が残せなかったら?
お母さんはまた、わたしに背を向けるの?
「お母さんなんてくだらないこと」って言うけど
私が生まれたから、あなたはお母さんになったんじゃないの?
だとしたら、わたしの存在はくだらないの?
お母さんは「やればできる子」って言ってた。
じゃあ、今のわたしは「ちゃんとやってない」から「できない」の?
***
(妄想終わり)
妄想ながら、これはしんどい…
母親としては、勿論そこまでの意図はなかったかもしれない。
ただ、これからの時代、女だって社会でうんと活躍して
男に負けない実績を上げていく時代だ!
そう息巻いてる女性も数多く出てきた頃です。
でも、だからと言って
「みんなを暖かく出迎え、美味しい料理を作る」夢が
「そんなこと」扱いされていいわけはないですよね。
これはもう、推測なんですが…メイは家事の一切を
「そんなこと」と軽視することで、
自分の心を保ってきたのではないかしら?とも思えるのです。
だからこそ、ナギサさんが
家事を仕事にしてることに対して
「これだけ家事ができるんだったら
もっとほかにできる仕事が」と言ったりもする。
自分の本来の夢だった「お母さん」と同じ夢を持ち
それを叶えてる人(おじさん)がいる。
ここから、メイの仕事や家のことに対する思いも
母に対する苦しい思いも、どんどん様変わりしていくのでしょうか。
原作は漫画だそうで、わたくしは未読なのですが
ナギサさんとメイは、どんな関係を築いていくのか
また、母親との関係がどう変わっていくのか
見守っていきたいと思います…!