これまで武井咲の演技を見てなんの感情も持ったことがなかった。
しかし「黒革の手帳」の主人公を熱演する彼女の姿を見て、これはまさにはまり役だと思った。
正直、米倉涼子の後釜は彼女のような若い女性には無理だと思っていた。
圧倒的に貫禄が足りないと思っていたからである。
でも、こんなに狡猾でふてぶてしい夜の女性が似合う女性だったとは驚きである。
そしてただふてぶてしいだけではない。
どこかにフワッと漂う上品さがあるのだ。
最後に警察に踏み込まれたとき、ニヤッと笑う彼女の姿が忘れられない。
是非とも続編を期待したいドラマである。