沖田×華さんの漫画の原作を読んでいて、ドラマで実写化されるということで第一話から見ることにしました。
原作通り主人公のアオイが看護師のアルバイトとして産婦人科へ働き始める所から始まりました。
アオイが産婦人科へ海沿いを通って自転車で向かうのですが、その景色が非常に綺麗で、このドラマの雰囲気が一気に掴めた気がしました。
産婦人科のシーンになると、いきなり中絶手術のシーンになり、現実を突きつけられた気になりました。
内容自体も命に関わることですし、非常にデリケートなトピックです。話が進んで行く途中で心が重くなることもありましたし、全てがハッピーエンドと言っていいのかわかりません。しかし、それが命で、それは人間だということを気づかせてくれました。
又、産婦人科のことだけでなく、アオイが母親から受けていた虐待やアオイ自身が持っている発達障害など、様々な問題が関わっている部分も良いと思いました。
出てくる人物の中に非常な人間はあまりおらず、一人ひとりの感情が分かるようなドラマでした。だからこそ、正解が無く、深いドラマになったと思いました。
主人公のアオイを演じるのは清原果耶です。彼女自身まだ若く、初々しさがアオイに合っていたと感じました。アオイは注意欠陥多動性障害(ADHD)という発達障害ですが、そのことががドラマ内で出てくるまで、全く気が付きませんでした。発達障害が目に見てすぐに分かるものではなく、社会の中に馴染んで見えてしまうという問題を表していたし、社会による発達障害の認識が強まったのではないかと思います。
ドラマ自体は非常に美しく、惹きつけられる魅力が多くありました。
個人的に観て、自分自身で考えるのも良いし、高校等の教育に取り入れても良い作品だと思います。