だいぶ酷評されて、言われちゃってますね。しかたないか…。
まずは、良かったところから語っておきます。
4話までのスピード感と怒涛の展開はホントに良かった。そのあとが間延びしまくって残念だったけど…。
そして、最期の凄いスピードで日本が沈没していくシーン。これ、迫力がないCG丸出しというとらえ方もあるだろうけど、
ド迫力にせず、あえてドラマ的画像に押さえたのは、テレビゆえの、震災被災者への配慮だったんだろうと思量。今どき、もっとガッツリ金かけたCGで行けたはずですよねー。ド迫力にしなかったのは、気を使ったんですよね。
ただ、このSF超大作をお茶の間ドラマで良かったのかということには疑問が残りますが…。
そして、小栗くんは良かったですよ。どんな変なことになろうが、演技はよかった。杏に言った最後のほうの「一緒に行こう!」のシーンもグッときてよかったね。全編を通して、小栗君あってこそのドラマでした。
あと、北海道と青森、九州と沖縄?が残ったのはよかった。なんだか新しい結末だったよ。端はじが残った斬新さがよき。
良かった所は、そんなとこでしょうか。
さて、ダメだった所…あげはじめるとキリないですが…。
総理がこんな一人の若手官僚に頼りすぎなのはどうか…、挙句の果てに入院で退場しちゃって…他の議員たちは何をしてた?政治家をここまで出すなら、もうちょっと考えて欲しかったかな。
そして、世良教授と新しい旦那さんを殺しちゃうのはどうかなー。お涙を意識しすぎた気がするよ。
あと、今を反映したのかもだけど、新型病原菌を絡めすぎじゃないかなーと。しかも、その無償提供が日本の窮地を救ったとなってますが、
さすがに無償は非現実的。ファイザー等へのあてつけに見えちゃった。
サラッと、感染爆発を絡めるのはいいけれど、ちょっと最終回の半分以上に尺を使ったのと移民施策の最終手段に使ったのは賛成しかねるなー。
最終回、ちょっと情緒的すぎて、やはり長く感じたので、全体を、前・後編の4時間スペシャルくらいでも良かった感じかな。
うーむ、ハリウッド大作としてではなく、こういう作品をドラマでやるのはなかなか難しい。
小松左京の小説が原作だーと言わなければ、ありだったかもしれません。
やはり、小松左京の冠をつけるなら、テレビシリーズのような感じを期待してしまいましたから。
ま、一つ期待したいのは、この後の日本を舞台に、
北海道と九州を結ぶ、水産資源の豊富な新生日本国で、小栗くんたちが復興に奔走していくような、
「後日談」的ドラマなら見たいかなー。