4.5
出演者 4.5
ストーリー 4.5
演技 4.5
映像 4.5
大豆田とわ子と三人の元夫 第10話
最終回を迎え、果たして「大豆田とわ子と三人の夫」とはどんなドラマだったのだろうか?と考えてみた。考えてみても結局答えは出なかったし、出す必要がないと気がついた。見ている人よって、このドラマから受け取るものはそれぞれ違うのだろう。何が心に響き、ひっかかり、考えを前に進める理由となるのかは限定できない。その散りばめられた宝石を一つ一つ拾い集め、現実の世界へどう持ち帰るのか?どんな断片がキラリと心の中で輝くのかはその人次第。
呼応するように、ドラマのキャラクターたちも多面的であり、どんな場面においてどんな選択をしてもそれ全てをひっくるめその人自身であるとの描かれ方をしていた。簡単に答えの出せないことを考えるきっかけをくれるんだよ。うん。
私に限って言えば、とわ子と唄、そして母つき子の恋人・國村真との出会いと会話が胸に残る。これは、とても美しい場面でもあったし、残酷な場面でもあった。
見る時、人、状況、年齢、その時々できっと感想も変わるのだろう。また折を見て見返したい作品となった。