今回は平(ぺい)の回だったといってもいい。青山さんを追いかけ回す理由が、3代目に引き渡すためだけじゃく、ぺい自身が会いたいから、そしていなくなった理由を問いただしたかったから、というのが伝わってきて切なかったです。
社会の底辺で生きて、真っ黒な目をした青山に惹かれ、一生ついて行こうと決めたのに、珈琲との出会いが青山を変えてしまった。
同じものを飲んだのに人生が開けた青山と、何も変わらなかったぺい。「俺をホルモンにした」というセリフに、捨てられた悲しみのようなものが滲んでいて悲しくなりました。

そして、ドラマオリジナルの初恋珈琲でもまた、初恋の女の子とぺいを分けるものは珈琲。初めて食べた珈琲ゼリーの苦さと甘さ。再会したその子がブラック珈琲をおいしそうに飲むのを見て、手が届かないことを知ったぺいの痛み。

その時、寂しさが紛れるからと言って青山がくれた、いちご飴。ぺいがいつもいちご飴を舐めていることを考えたら、あれが寂しさを紛らわしてたと思うと切なくて。。

ぺいは結局、初恋も青山さんも珈琲に奪われたのに、やっぱり青山さんを逃がす。盗聴器のことを知っているから自作自演で。そのせいでヤクザにボコボコにされても、たぶん後悔はないんだろうと。

それほどまでに青山さんに惚れているぺいが、少しは報われたらいいなと思ってしまう回でした。

次はいよいよぼっちゃん登場。さらにバイオレンスになっていきますが、大好きな話しなので楽しみです！