2話のラストは、とても胸が苦しくなってしまったなー。まあ、また自分に引き寄せた感想になってしまうんだけれども。

親のために生きる！と決めた主人公が介護をし、寄り添っていくわけだけれど、古巣のプロレス団体で欠員が出てしまったので急遽試合に覆面レスラーとして参加することに。このときマスクマンだった寿一の表情を見ることはできなかったけど、間違いなく笑っていて、そしてプロレスを楽しんでいたと思う。そして、そんなときに限って寿三郎が転倒……。

親のために時間を使い、親と向き合い、残された時間を親のために生きようと決めていても、ほんの少し“自分の衝動”が抑えられない瞬間が訪れて、それによってメチャメチャ後悔するという展開、実際にあるあるすぎて、ね。ほんと、胸が痛いです。

寿一はプロレスが大好きなんだよね。お能は“好き”と感じられないまま家を飛び出してしまって、今戻っても求めているのは寿三郎に認められること。寿一も自分で、「親になっても子供のまんま」と言っていたね。

「俺の家の話」というタイトル、回を重ねるごとにくっきりと浮かび上がってきそうな予感。ドラマを見ているはずなのに、描かれているのは“俺（私）の家の話”なのだから。