家族がそれぞれ離ればなれになってしまう回でしたが、さみしそうな中でもきちんと食事をしてきちんとした生活を送る朝顔と平さんが印象的でした。桑原君もお昼はカップ麺ながらちゃんと食べてるようでしたし、事件や事故を取り扱うドラマではあるけれど、こうした人間の基盤となる生活をしっかり描くところもこのドラマのいいところだと思います。

今回の事件はかなり悲惨なものでした。たったひとりの短絡的な犯行から少女の命が閉ざされ、そして家族や多くの人たちの人生を狂わせてしまった。犯人は最後にその罪を文字通り身をもって知ったわけですが、それでもやはり人を殺人者に変え、残された家族が再び人生を変えられてしまうかもしれないわけです。殺人のような大きな犯罪でなくても、犯罪とは真実を明らかにして犯人逮捕をすれば終りではない、そういうことを改めて思い知らされました。