このドラマは、ある意味ファンタジーなのだ！夢をかなえるファンタジー。そう！劇中でやっていることはまったくもって現実的ではない。…でも、それを気にしていたら楽しめないので。

IT会社の社長が一般素人を商品開発部にハントしたり、いきなり社長が解任されたり、その会社にまたアルバイトで務めたり、バイト全員で旅行に行ったり、バイトが移動コンビニ車をいきなり作ったり、長野の停電避難所に販売に行ったり…。そもそもイマドキ停電ぐらいで体育館に集団避難したりしないし…。
でも、そんな事言ってたらキリがない。だからこれは、そんなことは気にせず、夢を実現させるファンタジー恋愛ドラマとして楽しむべきだと思って見るようにした。

そう思えた理由は、役者陣がとてもいい味を出すから。森七菜、中村倫也、仲野太賀、石橋静河、古川琴音、市川実日子、山本耕史…好き嫌いはあろうが、映画の作品を含めれば、そうそうたる演技派メンバーだし、彼らががっちりと芝居をしているからこそ見ていて没入できるのだ。

こちらの『TVログ』ではかなり高い評価を受けているようで安心した本作だが…、視聴率や他の評価サイトを含めるとあまり好評価を受けていない感がある。この乖離はたぶん、重箱をつつくと出てきてしまう現実離れしたほころびからのような気がしている。そして、森七菜ちゃんの役柄で好き嫌いが出ている気がするのだが…。これもファンタジーってことで許してほしいところだ。

予想するに、最後に恋が温まっちゃうのは、主演の二人なんだろうけど、そこに至るまでのたくさんの恋と助演のみなさんの素晴らしい活躍によるところの『恋愛ファンタジー』をラスト数話、楽しんでいきたいと大きく期待した第七話でした。