




ここ最近火9ではずっと重ためのダークな作品が多かったけど、『姉ちゃんの恋人』はラブコメにヒューマンドラマ的要素を盛り込んだ見やすめのドラマとなっている。
全体的に優しくて和らぎ、思わず笑みが溢れてしまうシーンも。
有村架純さん演じる桃子がは、所々の言動がどうしても気になるものの、肝っ玉姉ちゃんとして完全に振り切っていて本当に気持ちいい!
底抜けに明るくてちょっと不器用で優しい。
仕事と家事をしっかりこなして、弟たちを養っている。
周りをよい意味で振り回して元気を与えてくれるそんな存在だ。
有村架純さんはシリアスで繊細な役が多い印象だが、こういった元気に振り切った役も絶妙にハマるのが凄い!
そのような役だと本作だけじゃなく、『ビリギャル』も懐かしい。
学生から社会人となり、時の流れも感じる。
好意を寄せている相手は林遣都さん演じる吉岡真人。
林遣都さんらしさのある真面目で、どちらかというと物静かで優しそうなお人柄。
でも何か闇を抱えていて、それこそ桃子が言ってる通りに希望を持って生きることを諦めているように見える。
お互いに価値観(大事にしたい考え)は似ているけど、性格は異なっていてお互いに持ってない部分に惹かれ合いそうで、ゆっくり進展していくことを毎週楽しみに待つ。
それ以外にも、桃子と弟たちとの関係、桃子と上司である日南子(小池栄子)との関係、桃子と同僚との関係、桃子と幼なじみであるみゆき(奈緒)との関係。
いずれの関係も大袈裟なくらいに温かくて微笑ましい。
基本的には優しさが詰め込まれていてよい作品なんだけど、無駄に職場内でのイジりみたいなのが蔓延っていたり、随所に出てくる大袈裟な演出、言葉にしそうにないことを台詞として言っちゃう脚本、そして時折放たれる桃子からの度を超えるくらいの大胆な言動に関しては少し気になる。
そこでそんなにキャラを押し出していく必要はないのかなって感じで。
まあそれを描くことで、より関係性が強いことを示したいのかなとは思うけど。
そして、4話辺りから明らかになる真人の過去。
彼の中にある闇、生きることに後ろめたさを感じているような姿の理由がわかってきた。
全体的な雰囲気はラブコメで、物語に深みを与えるシリアスな一面を一手に引き受けてるのが吉岡真人である。一人だけ空気が違う。
脚本を手がけた岡田惠和さんは、真人の役を林遣都さんをイメージし、当て書きしたと言う。
それもあってか、彼がいなければこのドラマはまた全然違うものになっていたのかなと思った。
確かに林遣都さんは、表は何もないように取り繕っていても、何か闇を抱えている役を演じると右に出る者がいないと思う。
その中でもドラマ『火花』や映画『しゃぼん玉』の演技がとてもよく、真人役はそれに匹敵するくらいの役になりそうな感じもしてる。
そんなシリアスな面も出てきて、これから様々な人を巻き込みながらの関係性や恋愛描写にもより深みが出てきそう。
真人側と桃子側の温度感がかけ離れすぎてる気もするけど、それもあえてそうしているのだろうか。
だとすると顕著に異なる桃子と真人の恋の行方がどのように描かれていくのかは楽しみであり、そこに桃子兄弟や周りの人たちがどう関わり影響を与え合っていくのかが見どころになりそう。
そして、真人が自分を許して前に進んでいけるかどうか。これが一番のポイントであり、裏の主人公的存在(ヒロインみたいな存在)になってきている気がする。
P.S.
このドラマに外せないのがミスチルの「Brand new planet」。
この曲がかかれば空気が変わる。
草野球のシーンですらエモくなるし、各シーンに輝きが増すし、全てがよいシーンになる。
どんなシーンも曲に染まっていくくらいあのサビが強くてとてもよい。よすぎる。