楽しみ過ぎて怖かったチェリまほ8話。
見てみたらやっぱり恐ろしい回だった。
そもそもチェリまほってもう捨て所なく30分ギッチギチに見どころしかないから、毎回観終わったあとなんでかゼイゼイしてるんだけど、それにしても今回は激しかったw
以下、当日の自分の雄叫びを時系列に拾いつつ、
きちんと(?)日本語にしてまとめます。
まず出だしの黒沢ささやきヴォイスからしてもうヤベぇ。
もう完全に調子こいてるカワイイ。
からの安達くんの歩き方www
反して黒沢くんスキップしてるしwww
(ここでふたりを見守る藤崎さんの眼差しの温かさよ!)
つか歯止めってなんだ歯止め。
歯止めなかったらどうすんだ!え!ほんの5分前に付き合いだしたばっかだぞおまえらwww(これは安達がもたないwww)
こらいかん、このペースでもたん30分!からの、あっ、萌え袖!!!
萌え袖可愛いな安達!!!
からの会話!キタ会話!!!
魔法使い同士の会話やっぱこうなるよね、柘植くんの眼!眼!爆笑
……って、
ここまでオープニング前にして情報量多すぎてもう既にゼイゼイなんですけど、
でも。
チェリまほのすごいところって、そういう萌え萌えをちりばめただけじゃないってところが実は一番で、
たとえば、柘植くんが安達んちに来たところで、3人で話をしたあとの場面。
柘植くん、「先約があることも考えず…」ってふたりに謝るんだよね。そして帰ろうとする。
あと、3人で湊くんのダンス見に行くことになった時、バスの中で安達くんが黒沢くんに「せっかくいろいろ考えてくれてたのにゴメン」って場面も。
ふつー、ドラマって、こういうとこ予定調和っていうか、特段言及とかもなくサクサク話が進むじゃないですか。ハイハイ、そういう流れね、って。
でもチェリまほはわざわざこれを拾うんですよ。「悪いことしたね」って。「ゴメンね」って。
それがスゴイ。
実生活で、突然押し掛けた先に先客がいたらやっぱり「あ、悪いことしたな」って思うじゃないですか。「俺、帰るわ」ってなるよね。でもそのワンクッションをわざわざ描くドラマってあんまりない。話は“そのテイ”でずんずん進む。見てる側も “あ、ハイ、そのテイね”って何となく受け入れるし。
でもそこで “柘植は気にして帰ろうとした上で、でも、黒沢が行こうよ、って言ってくれたんだよ”って、ちゃんとそういうとこ(相手の都合をおざなりにしない、相手を慮る描写)を見せてくれる チェリまほ。
この、人と人の自然なコミュニケーションの流れを描写することで(魔法とかいう“素っ頓狂”を描くドラマなのに)物語の細部のリアリティが増すし、小説家として閉じ籠り気味だけど、ちゃんと人の心の機微がわかる柘植くんや、あんなにデートを楽しみにしてたのに、それを譲って“安達のともだち”を優先してくれる黒沢くんの、ふたりの優しさや人となりも見える(結果として、後半の柘植くんの叫びにものすごく説得力が出る)んですよね。
バスの中のシーンにしてもそう。
きっといろいろ考えてこの日のメニューを準備してくれたであろう黒沢くんに想いを致して、ゴメンねって思える安達くん。その“優しくて細やかな性格の安達くん”をちゃんと描くことで、そんな安達くんを大切に思うスパダリ黒沢くんの恋心に、さらに見てるこっちの共感が乗っかっていく。
なんかね~、すごいな~って思うし、そゆとこ、このドラマがとてもとても好きなんですよ、わたし。
こういう細やかな“ちょっと”と“ちょっと”が積み重なってどんどん物語が深くなるドラマって、回を追う毎にグイグイ登場人物一人ひとりに対する愛おしさが増していくんですよね。
こういうハマり方し始めたドラマは…ヤバいw
で、
捨てどころのない中でも今回特に好きだった場面はふたつあって、
ひとつはなんつっても柘植くんへのカミングアウトの場面。
目が合って、ニコって可愛く微笑んでからの「付き合ってる!」にグワ、ってキタのもそうだし、
さらにこれはワタシ的にグッとくる、この場面前からの伏線があって(私が黒沢くんだったら、なんだけど)、旧来の友人だってわかってても、自分の目の前で、瞳と瞳で、何やら通じ合った風に会話する安達と柘植くんをね、見てたらね、それはむにゅむにゅとね、嫉妬すると思うんですよ。やっぱ。はっきりとした“嫉妬”までは自覚しないとしてもやっぱり何となく“もやっ”くらいには。
だからそこに持ってきての、普段はどうもふにゃふにゃハッキリしない安達くんからの「付き合ってる!」って目の前での宣言はね…死ぬ程嬉しかったと思う(涙)。
告白の時もそうだけど、「聞けよ!」ってね、肝心なとこちゃんとしてるんですよね、安達くん。
こういう人物造形、ほんと好き。
あと、圧巻だったのが柘植くんから湊くんへのエール(いや告白?w)。
本気の人間をバカにするヤツに対する柘植くんの考察、そしてミナトくんにかけた言葉が的確で好き過ぎる。
そうだよね。夢に破れたヤツは夢をバカにするよね。
イソップのキツネだよね。
手の届かないブドウは酸っぱいブドウでいてくれた方が気が楽だもんね。
さすが小説家の洞察力語彙力構成力、ゆえの説得力。
(ここで浅香航大さんのポテンシャル大爆発。ほんといい役者さんだと思う)
てかさ、「自分を信じろ!」って自分を信じてくれる人に言って貰えたら、ニンゲンそれだけで生きていける気がしませんか。
これもうラブシーンだよね。
もうこのあたりで涙エグエグだったので、坂道の「ゆっくりのんびり、いっこいっこの初めてを楽しんでいくの、よくない?」からのふんわり手繋ぎ(恋人繋ぎじゃないとこがまたイイ!←)と「好き好き大好き♡」はもうオマケっつーかボーナス大盤振る舞い。
最後の柘植さん大絶叫(叫んでない)まで、一滴たりとも残さず余さず美味しく戴けた チェリまほ第8話でござんした!!!
(まだこっから更に盛り上がるんだってよ…
どうするよ死んじゃうよ9話…)