4.0
出演者 -.-
ストーリー -.-
演技 -.-
映像 -.-
35歳の少女 第3話
胸苦しくなるような圧迫感、緊張感の中で過ぎる小一時間.
このドラマの空気を支配しているのはお母さん.演じる鈴木保奈美さんの、表情を失った顔が怖い.
娘を瀕死の事故に遭わせてしまったという自責の念とともに25年間を背負ってきた重圧が、その凍りついた顔に表れている.望美への厳しさと過保護はその裏で、母親自身のアイデンティティにもなっている.そこを鋭くつく結人は、きっと優れた教師だったのだろう、などとも思った.
鈴木保奈美さんの演技とともに、橋本愛さんの演技も圧巻.
クズ上司への思いを断ち切れず醜態をさらしてしまう根底には、やはり愛情不足=望美の事故のしわ寄せ があるのだろう.
常にイラつき、恥も外聞の忘れて愚痴り倒した挙句に激しくブチキレる.多彩な表情を見応えのある演技で見せてくれる.
ドラマなので当たり前、と言ってしまえばそれまでだけど、このドラマは特に演技の力が求められると感じる.終盤、毎回柴咲コウさんのアップで終わるのは自信と自負のあらわれだろうか.