結構おもしろかった!
似たような作品は他にも色々とあるかなと思ったし、全体的な評価はそこまで高くなく、視聴率も低かったみたいだけど、個人的には結構ハマった。
何でかなと色々と考えてみました。
まずは、作品全体の空気感や雰囲気が好きだった。
それは自分に縁のある神戸がロケ地だからというのもあったのかもしれない。
それに加えて、それぞれのキャラクターとあの特殊潜入班のチームの近づきすぎず離れすぎずの絶妙な距離感から生み出される抜け目のない策略が想像以上に緻密で、どう展開されるかが毎回楽しみになってた。
次に、行動における理由がちゃんとあるのもよかった。
5話だったこともあり、一人一人のエピソードに関しては弱かった部分があるのは否めないが、物語をぶった斬るようなサイコパスみたいな人が出てこなくて、それぞれの行動に違和感がなく、地に足が着いていたから、ちゃんと物語としておもしろかった!
こういう作品って圧倒的に強い対立軸があって、現実離れしすぎてしまいがちだけど、本作はそれがなくて、結構現実にもあり得そうな感じだった。
中でも主人公の黒沢兵悟は、正義と狂気が共存していて、そこが紙一重に揺らいでいく感じも絶妙。
完全な悪でもなく、完全な正義でもない、グレイを生きている人間としての危うさがちゃんと出ていて、そのグレイさにも意外と共感できてしまう要素があった。
続いて、アクションも見応えがあってよかった。
福士蒼汰さんと野村周平さんのタッグでキレキレのアクション。
2人ともそこまでアクションのイメージなかったけど、普通によかった。
最後に、後出しの脚本。
後出し脚本の最高峰といえば、『半沢直樹』だと思っているが、本作もそれをうまく取り入れていて、ハラドキ感が増していってたのと予想外の展開(策略)に驚かされて、ミステリーみたいなおもしろさもあった。
それ以外にも、かっこいいオープニング×音楽も一気に引き込まれる感じでよかった。
そんなこんなで結構ハマって毎週楽しみにしてました。
できたら8話くらいでガッツリ見たかったけど、ドラマを5話で完結させるのも見やすくて意外とよいかなとも思ったり!