MIU404 第11話(最終回)
始まりがあれば終わりがある。
日本のドラマは1クールで終わりがやってくる。
この短期間の出会いと別れには慣れていたはずなのに・・
今回ほど終わりが来ないで欲しいと思ったドラマは過去にない!
前のレビューでも書いたけど
ここまで捨て回のないドラマは稀(まれ)
もちろん、こういうドラマの最終回ってみんなの期待が入り混じり
ハッピーエンドでもアンハッピーエンドでも賛否になる。
しかも、このコロナの状況で撮影に制限もあったり
イレギュラーなスケジュールになったことで出演者の撮影時間の確保も難しい部分もあったはず。
けど脚本家と演出家とプロデューサーがお互いを信頼し
金曜22時に間に合うように出演者とスタッフが二人三脚で迎えた最終回。
私はそういうのをひっくるめて
最終回の結末はどうなってもよかった。ゴールを見守りたいという気落ちが強かった。
気になったシーン
クルーザー置き場での久住と伊吹の長い会話。
演技者の2人による贅沢な会話劇に「ここは、パルコ劇場か?」と錯覚してしまった!
怪我の功名とも言えるこのシーンが脳裏を離れない。
久住演じる菅田将暉の悪役に痺れた。
SNSでも話題になっていたが、目の奥まで悪役になりきっていた。
ジョーカーを演じたヒースレジャーを見てるようだった!
桔梗の「小さな正義を一つ一つ拾った先に、少しでも明るい未来があるんじゃないんですか?」という稲妻が落ちたくらいの響くセリフを最終回に野木先生はぶち込んできた!
全国の警察署のロビーに1枚1枚貼っていきたいくらい(笑)
そうなんです!
正義に限らずどんなものでも小さいから効果がないとかでなくその一つ一つが大きくなり形になるのだから!
まさかの夢オチか?と一瞬ソワソワしたけど(夢オチって漫画でも映画でも異常に評判良くないから…)
最後まで見ると、まさかの去年の話しっていうのも気持ちいい設定。
最後2020年はマスクつけてバディ継続。
満足いく最終回でした。
2020年で観たドラマの中でも1、2番の面白さ。
最後にこの方の話しをさせてもらいたい!
九重役の岡田健史さん。
このドラマでかなりスキルを上げましたね!!
1話の時、人気やフレッシュさはもちろんあったが演技派の星野源さん・綾野剛さん、そして演劇界の小さな巨人こと橋本じゅんさんと共演となると経験不足が嫌でも画面通して出てしまってた。
けど後半からの岡田さんの顔つきが変わってきた。
間違いなく何かを掴んだ!
自分の持ってるプロという考えをさらにアップデートし、それをアウトプットしてた!
演技見てたら私はそれを感じずには入られなかった!
また一人、気になる若手俳優が増えてしまったよ。
何か続編があると期待してしまうのは私だけではないと思う。
もしシーズン2があるのならコロナの流行も落ち着いた頃で、たくさんのエキストラを前に派手なアクションとかやってほしい!