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MIU404 1話〜11話のあらすじ、放送時間、出演者、脚本家、主題歌、原作、MIU404が見られる動画配信サイトの情報を掲載。 MIU404の口コミ(口コミ)・感想・評価を投稿する事ができます。
4.3
(118件の口コミ)
出演者 4.4
ストーリー 4.4
演技 4.4
映像 4.2
(118件の口コミ)
TBSテレビ系
初回: 2020年06月26日
最終回: 2020年09月04日
TBSテレビ系 金 22:00-22:54

口コミ

4.0
出演者 -.-
ストーリー -.-
演技 -.-
映像 -.-
MIU404 第10話

『MIU404』も、最終回まであと1話。第10話では、志摩(星野源)&伊吹(綾野剛)と久住(菅田将暉)の対決が加速する。雰囲気や演出もグッと流麗になり、サスペンス感増し増しに仕上がった。

単純に非常に面白い内容だったので、純粋に楽しんでしまったのだけど、洋画好きとしてはニヤニヤするポイントがいくつかあったので、記載したい。

まずは、久住の「人によって話を変える」描写。これは『ダークナイト』のジョーカーと一致する。そもそも、過去も執着もなく、純粋に破壊と混沌を楽しむキャラクターという部分でも、近いところが多い。

ジョーカーの恐ろしいところは、動機が分からないこと。神出鬼没であること等々。久住のセリフ「人間やないんかもしれんなぁ」は、悪の権化、化身であるジョーカーともリンクする。

ただ、もちろん違いはあって、大衆の操作だ。『ダークナイト』のジョーカーは、大衆に問いかける。久住は、使い捨てにする。フェイクニュースをSNSに投下して、一般人を巻き込んでいく。また、実際に犯罪を起こす/起こさないという部分も異なる。とはいえ、精神性はなかなかに近く、最終回でどう変化するのかがが楽しみだ。

そして、これは第1話からだけれど、REC(渡邊圭祐)の家に貼ってある『ナイトクローラー』のポスターにフフフ…となる。このキャラクター自体『ナイトクローラー』のオマージュ的なポジションでもあるのだけれど、事件現場にいち早く駆けつけて衝撃動画を撮るナイトクローラーという存在は、もう現代社会では廃れ気味らしい。

その原因の1つとなっているのが、個人のSNS投稿。いまや誰もがスマホで簡単に撮影して、ナイトクローラーになれる時代になった。…という前提があったうえで今回を観ると、なかなか興味深い。志摩がRECに言う「あなたは点と点を強引に結びつけてストーリーを作り上げる」というセリフも、『ナイトクローラー』の主人公の後半の行動に共通する部分がある。

…という部分が、1人で結び付けて楽しかったところ。
最後に、上とは別にグッと来たところを書いておきたい。

ネット上で標的にされ、大衆による誹謗中傷をもろに受けた桔梗(麻生久美子)は、帰宅してこう吐き捨てる。「ふざけんなっつーの。働いてるんだよこっちは。古臭い男社会でめげずにきっちり働いてきた人の努力をさ……なんだと思ってるの。馬鹿なの?」、すごく重い言葉だ。同時に「何を言っても絶対に反論しない相手は叩きやすい。みんな誰かを裁きたくて仕方ないんだよ」という志摩のセリフも刺さる。

何が恐ろしいかというと、これをフィクションとして僕たちは楽しんでいるわけだけど、現実に多くのSNSユーザーが、何らかの攻撃や誹謗中傷を他者から受けた経験があるということだ。だからこそ、桔梗さんの言葉が他人事に思えない。だがそれは、逆説的にSNS社会の闇を感じさせる。「わかる」ということが、恐ろしい。

そしてまた、上記のシーンを見て「桔梗さんかわいそう」「志摩さんわかる」と思っている人が、その手で他者を傷つけている可能性が多分にあるということ。これもまたぞっとさせられる。

誹謗中傷を受けた被害者の姿を、可視化した今回の『MIU404』。姿を見せず、こちらを攻撃し続ける敵と、そこに加担する普通の人々。実に暗澹たる気持ちにさせられる。これは決して、飛躍した描写ではなく、SNSを開けばすぐ行き当たる光景だからだ。

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